職場で、家庭で、街で……。あなたのまわりになぜかいつもイライラしている人はいませんか? また、あなた自身も気分や体調、ストレスにより怒りが抑えられないという場面もきっとあるはず。「一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事」を務める安藤 俊介氏が現代人のイライラに対処するテクニックを紹介します。本連載は、安藤氏の著書『あなたのまわりの怒っている人図鑑』(飛鳥新社)から一部を抜粋した原稿です。

 

またお出かけ? 家事もやらずにいい気なもんだ

 

特徴:嫉妬深く、妻(夫)に対して嫌味な態度を取ったり、行動を束縛したりする。露骨に粗暴な行動にはでないが、言い方や態度は冷たい。

 

Why? なぜ怒る:妻はこうあるべき、夫はこうあるべきという歪んだコアビリーフがあり、その通りにならないと、言葉や態度で相手にダメージを与えようとする。

夫婦だからという甘えが不幸の始まり

パートナーを言葉や態度で傷つけることを「モラルハラスメント(モラハラ)」といいます。直接的な暴力を振るうことはありませんが、嫌味や皮肉で不満を表し、相手を不快な気持ちにさせます。

 

よくある事例として、夫が妻のやることを気に入らず、休日に友人と食事に出かける妻に「またお出かけ?家事もやらずにいい身分だね」などと嫌味とも文句とも取れる言葉を投げかけて、妻にストレスを与えるパターンなどがあります。また、何かにつけて恩着せがましい言い方をして暗に相手を攻撃することもあります。

 

モラハラ夫の多くは「妻は、夫婦はこうあるべき」というコアビリーフを持っており、それで妻を束縛しようとします。妻は当然、夫とは異なるコアビリーフを持っているので、思い通りにはなりません。

 

妻は夫の三歩後ろを歩くべきという時代ではありませんから、お互いの考え方のズレが大きいと思っている夫婦は、とにかくよくコミュニケーションをとってそのギャップを埋めるよう努力することが大切です。

 

その際には、「夫婦だから言わなくてもわかる」という甘えをなくし、「自分はそうは思わない」「そういう言い方は傷つく」「そのような態度は止めてほしい」と、言葉で伝えること。コミュニケーションをとっても改善が見られないのなら、別れるのも手です。自立の準備をしておきましょう

 

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あなたのまわりの怒っている人図鑑

あなたのまわりの怒っている人図鑑

安藤 俊介

飛鳥新社

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