特徴:誰に聞いてもらうわけでもなく大声を出したり、態度で怒っていることをアピールしたりする。モノに乱暴にあたる。
Why? なぜ怒る:自分だけイヤな目に遭うことが許せない。不公平感が強く、不愉快な気持ちを周囲にまき散らすことで、それを軽減させようとしている。
無関係な人に向かって個人的な怒りを振りまく
誰に言うでもない怒りの言葉、舌打ち、ため息……。公衆の面前で人目もはばからず自分の怒りをアピールする人は、けっこういます。当人は 周囲の迷惑などおかまいなし。むしろ、自分の怒りを周囲に分散させれば、そのぶん、自分の怒りが軽減するとでも思っているかのようです。
全身から不快のオーラを発散させて周囲を萎縮させたり、ドアや引き出しを「バーン」と大きな音を立てて乱暴に開閉して驚かせたりと、たまたまその場に居合わせた人からすれば、迷惑以外の何物でもありません。こんな態度をとっていれば、当人もますます自分だけが嫌な気持ちになります。
うっかり「大丈夫ですか?」「気持ちわかります」などと声をかけようものなら「あなたに何がわかる」と余計にキレられるのがオチ。誰もあなたに興味を持っていないし共感もしていないよ、ということをわかってもらうしかありません。見ないふりをして距離を置くのが一番です。
とはいえ、無性にイライラするのは誰にでもあること。こんなときのためのアンガーマネジメントです。自分を鎮める言葉(「大丈夫、大丈夫」「たいしたことない」など)を唱えるマジックワードや、とりあえずその場を去る タイムアウトなどのテクニックを活用すれば、うまく怒りを抑えることができます。
安藤 俊介
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事