職場で、家庭で、街で……。あなたのまわりになぜかいつもイライラしている人はいませんか? また、あなた自身も気分や体調、ストレスにより怒りが抑えられないという場面もきっとあるはず。「一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事」を務める安藤 俊介氏が現代人のイライラに対処するテクニックを紹介します。本連載は、安藤氏の著書『あなたのまわりの怒っている人図鑑』(飛鳥新社)から一部を抜粋した原稿です。

 

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特徴:自分より立場が下、反撃してこない相手には強く出る。自分より下だと思っている人に反撃されると、逆ギレする。

 

Why? なぜ怒る:本来、気が小さい人が多い。その反動で、相手が自分より弱い立場だ とわかると、反撃されないと安心して強く出てしまう。

弱い者いじめをして日ごろのうっぷんを晴らす

自分より立場が下の人に対して強く怒る人は、本来気が弱く自分より強い人にはめっぽう弱い人でもあります。自分より弱い人なら絶対に反撃してこないと思うから、必要以上に強く出るのです。

 

そして、自分よりも下だと思っている相手から強く反論されたら、今度は逆ギレする人になる 可能性もあります。からまれたら、ひたすらスルーするのが基本ですが、客商売であれば マニュアルに則って粛々(しゅくしゅく)と対応し、場合によっては速やかに通報するのも自衛策として◎です。

 

なにせ、相手は自分より強い者にはめっぽう弱いわけですから。 実はこのタイプの人は、自身も上の人からいじめられていることがほとんどです。そのストレスから、立場が変わって自分が上になると、下の者に八つ当たりをするのです。

 

※写真はイメージです/PIXTA)
※写真はイメージです/PIXTA)

 

たとえば、会社の上司にいじめられている人が、そのうっぷんを取引先にぶつけているというような状況があったとします。それに対し、うっぷんをぶつけてくる相手にいくら意見しても、その大本である上司のいじめがなくならない限り、この負の連鎖を断ち切ることはできません。

 

このような場合はれっきとしたパワハラ案件として、周囲を巻き込んで解決を図るしかありません。

 

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