世界大恐慌時のNYダウを凌駕した「マザーズ大暴落」
■資金は中大型株へ
ライブドアショック、そしてマネックスショックを皮切りに、異常なペースで行われていたIPOラッシュや、実体の怪しい企業の上場に歯止めがかかっていきます。新興株バブルの終焉です。
ライブドアショックの経験から、小型新興株は忌避されるようになり、日本を代表するような中大型株に資金が流れていくようになりました。日経平均が堅調に推移していく一方で、小型株で形成されている東証マザーズは低調。2008年10月のリーマンショックまで一貫して下がり続けていったのです。
一時は2800ポイントをつけた東証マザーズ指数が、255ポイントまで大暴落しています。これは91%の下落で、世界大恐慌時のNYダウの下落率83%を軽く上回っています。あらゆる指数のなかでも過去最大級の下落となったのです。
新興株バブルが去ったあと、およそ7年もの間、小型新興株は日の目を見ませんでした。「小型株推し」だった私は、この期間はまったくといっていいほど結果を出すことができず、うつ病の一歩手前でした。投資の世界から身を引き、僧侶にでもなろうかと思ったくらいです。