世のなかには、パッケージを変えただけで売上が10倍以上に増えた、営業をしなくとも販路が広がった、という事例が無数にあります。あなたの商品も、パッケージを変えることで、売上が増える可能性を秘めているかもしれません。本連載では、世界でただ一人の“パッケージマーケッター”松浦 陽司氏の著書『売上がグングン伸びるパッケージ戦略 赤字商品が大ヒット商品に化ける!!』から一部を抜粋して、売れるパッケージの秘密について解説します。

商品が売れるために一番重要なのは?

商品が売れるためには、中身とパッケージのどちらが重要だと思いますか。「やっぱり中身が70%くらいの比重を占めるだろう」と考えるかたもいるでしょう。「パッケージの記事なんだから、パッケージが80%じゃない?」などと深読みされるかたがいるかもしれません。

 

結論から言うと「パッケージが100%」です。「それは言いすぎでしょう」と思われたかたがほとんどでしょう。でも、この言葉には続きがあります。それは「中身も100%」というものです。つまりパッケージも中身も、同じくらい重要なのです。

 

「仕事と家庭」に置き換えるとわかりやすいかもしれません。「仕事と家庭、どっちが大事?」と聞かれたら、多くの人は「仕事も100%、家庭も100%、どちらも大事」と答えるでしょう。なぜなら、仕事が100%で充実していても、家庭が0%だったら幸せな人生といえるでしょうか。答えは否ですね。仕事と家庭が両立して、初めて豊かな人生といえるのではないでしょうか。パッケージと中身も同じ。両立して初めて、売れる商品になるのです。

 

スーパーで買い物をするシーンを思い浮かべてください。陳列棚に所狭しと並べられた商品の中から手に取るのは、ぱっと目を惹くパッケージだと思います。それをじっくり見て、食欲をそそる商品名やキャッチコピー、おいしそうな完成写真などに購買意欲をそそられ、購入に至るという流れです。

 

それから家に帰って調理をして、期待どおりの味であれば、リピート購入をする。そして次に買うときに目印にするのは、「印象的なあのパッケージ」というわけです。「ヨーグルト売り場に並んでいた、あの緑のパッケージの」という感じです。

 

再度買うときに目印にするのは「印象的なパッケージ」
消費者がリピート購入の際、目印にするのは「印象的なパッケージ」

 

もし「パッケージが0%」だったらいかがでしょうか。購入はおろか、お客様に手に取っていただくことさえありません。反対に「中身が0%」ならいかがでしょう。「パッケージを見ておいしそうだったから買ったのに、期待はずれだった」となれば、二度と購入してくれることはありません。パッケージも100%、中身も100%という意味がおわかりいただけたのではないでしょうか。

「用途に応じたパッケージング」が売上を左右する

「自社の商品が売れない」とお悩みのかたは、ことによると「商品そのものを売ろうとしている」のではないでしょうか。

 

私は「どうすれば売れるか」と考える前に、「この商品でお客様が得られる価値は何だろう」と考えることが大切だと思います。

 

お菓子を例に説明します。お菓子の価値は何かと聞かれると、言うまでもなく「おいしさ」ですね。ただ、それだけではない場合もあるのです。

次ページお菓子の価値は「おいしさ」だけじゃない!?

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