「徳島県産おくら」をバカ売れさせた、「たったひと言」の凄み

世のなかには、パッケージを変えただけで売上が10倍以上に増えた、営業をしなくとも販路が広がった、という事例が無数にあります。あなたの商品も、パッケージを変えることで、売上が増える可能性を秘めているかもしれません。今回は、「パッケージ変更」で売上を伸ばした商品について、実例を用いて紹介します。

「当たり前のひと言」を添えただけでバカ売れ!

一般的な産直市の売り場を想像してみてください。野菜やフルーツはどのようなパッケージに入っているでしょうか。

 

例えば「おくら」なら、透明の袋に生産者のバーコードと価格のシールが貼ってあるだけの、シンプルなものが多いでしょう。中にはオリジナル印刷を施した袋に入っているものもありますが、だいたいの場合は、白地に緑文字の印刷で「おくら」と書いてあるだけです。


徳島にあるスーパー・キョーエイでは「すきとく市」という産直市を定期的に開催していますが、そこで販売されると圧倒的に売れるおくらがあります。それが「イチハラ農園 朝採りおくら」です

 

朝採りおくら(イチハラ農園)

 

まず目を惹くのがオレンジ色のパッケージです。メインカラーをオレンジにし、産直市の売り場で目立つ工夫をしています。さらに、袋の上のほう、普段は無地で終わらせるところにも、オレンジの柄を入れて、お客様の目に留まる工夫をしています。

 

そして、色使い以上にお客様の目を惹きつけるのが、「朝採りおくら」というネーミングです。キョーエイ中央店の浅野雄司店長は次のように分析します。

 

「やはり、お客様はネーミングの“朝採り”というところに惹かれているようです」

 

スーパーに来店した消費者は、まず商品売り場をざっと見て回ります。そのとき、オレンジ色のパッケージに目を奪われます。手に取ってみると“朝採り”と書いてある。「今朝収穫された新鮮な商品」ということが、お客様に伝わり、購入に至るのです。

 

「でもね」と浅野店長は続けます。

 

「産直市ですから、ほかのおくらもその日の朝に採れているんですけどね」

 

そう、どのおくらも同じように、その日の朝採れたものです。イチハラ農園の「朝採りおくら」と変わらない価値をもっています。ただし、その「朝採り」の価値が伝わったのは、イチハラ農園のおくらだけでした。

 

このように、まずはパッケージの色を変えることで、お客様に気づかれる存在になる。そして、ネーミングに工夫をすることで、他社と同じような商品であっても、手に取られ、購入される存在になるのです。

 

株式会社パッケージ松浦 代表取締役社長

1974年、徳島県生まれ。広島大学理学部物性学科卒業。2002年、パッケージ松浦入社。入社当初は「パッケージは中身を出したら捨てられるゴミだ」との思い込みが強く、仕事に意味ややりがいを見出せない日々を過ごす。やがて「パッケージは商品の安全・安心を守り、売上を伸ばす役割がある」ことに気づき、仕事に没頭するように。2005年、創業者である父の跡を継ぎ、代表取締役就任。
2011年より、数多くのヒット商品のパッケージ調査を開始。750 を超える事例から「売れるパッケージ」の共通項を発見。現在、顧客とともに売上を伸ばすための商品開発やパッケージ資材の提案のほか、企業のブランディングについての提案を行っている。

本業のほか、世界初のパッケージマーケッターとして、全国各地でパッケージマーケティングセミナーなど、日々奔走中。

著者紹介

連載赤字商品が「大ヒット商品」に化ける!売り上げがグングン伸びるパッケージ戦略

売上がグングン伸びるパッケージ戦略 赤字商品が大ヒット商品に化ける!!

売上がグングン伸びるパッケージ戦略 赤字商品が大ヒット商品に化ける!!

松浦 陽司

合同フォレスト

パッケージにひと言添えただけで売上倍増! ネーミングを変えただけで品切れ続出!! ターゲットを絞ったらSNSで話題沸騰!!! 世界でただ一人の“パッケージマーケッター”が、売れるパッケージの秘密を明かします!

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧