自社独自の価値を見つけるためには?
「商品そのものを売る」のではなく、「その商品を売ることで、お客様が得られる価値を売る」を第一に考えることが大切です。みなさんも考えてみてください。自社の商品にしかない価値が必ずあるはずです。
「うちの商品はどこにでもあるものだから、独自の価値なんてない」と控えめなかたもいますが、決してそのようなことはありません。なぜなら、会社が、その商品が今も存続しているということは、お客様がその商品に価値を感じ、購入しているからです。本当に会社や商品に価値がないのであれば、とうになくなっているはずです。
以下、自社独自の価値を見つけるための3つのステップをご紹介します。
・ステップ1:自分の会社の「強み」を書き出してみる
付箋やメモ用紙などに、会社や製品の「強みだと思うこと」「好きなところ」「お客様に喜んでもらっていると思うところ」を書き出します。社長だけでなく、社員全員、アルバイトや現場のスタッフにも書いてもらいましょう。実際にお客様に入ってもらうと、さらに効果的です。できれば1人10枚以上、合計で100枚以上集まるのが理想です。
書いたものは一人ひとり読み上げていきます。「そんな強みがあったのか」「現場ではお客様にそのように喜んでいただいたのか」といった意外な発見があるものです。
・ステップ2:競合他社との類似点を見極める
ステップ1で集めた紙の中から、ライバル社と似たような価値を見つけ、脇に置きます(捨てる必要はありません)。「おいしいと思っていたけれど、他社も同じようなものか」「国産原料使用を謳っているけれど、他社も同様だった」などの発見があり、一定の枚数が脇に置かれるはずです。
・ステップ3:お客様とは直接関係のないものを除く
残っている紙の中に「社長の顔が業界に広い」「社風がいい」など、お客様と直接関係のないものがあれば、取り除きます。こうした作業を行った結果、残った紙に書かれているものこそが、自社独自の価値なのです。
自社独自の価値を見つけ、それが「お客様の求める価値」に合うものであれば、今度はそれをパッケージで表現しましょう。