医師にも資産運用が必要な理由
私は現在39歳、資産形成を始めて6年になります。始めるきっかけは、2度も体調を崩し、病院を辞めざるを得なかった経験が大きいと思います。もし、再度体を悪くして働けなくなったらどうするか、収入がなくなったらどうするか、将来の医師として生活に不安を抱き、いまできることは何かを考え始めたのです。そのときに、給料収入の他に収入源をつくっておけば安心だろうと思い、資産形成の勉強を始めました。
資産形成の方法はいくつもあり、実際にやってみましたが、最終的に不動産投資を選びました。なぜなら、不動産投資が医師にとって最も有効な資産形成のやり方だと確信したからです。その理由については、後々詳しく解説していきます。あなたはいま、毎月の給料の中から貯蓄や投資にお金を振り分けていますか。お金に余裕があるからといって、ぜいたくな散財をする生活をしていませんか。
日々の激務に追われて、お金のことや資産形成について考えたことのない医師がたくさんいます。もしあなたもその一人だとしたら、いまからでも遅くはありません。お金について、勉強を始めませんか。何も知らない医師よりも、少しでもその知識を身につけておいたほうが、医師としてのこれからの人生に必ずいい結果をもたらしてくれるはずです。
本書では、資産形成だけではなく、私の少し変わった経歴やこれからの時代の医師の働き方についても話をしたいと思っています。病院の中で医療行為をするだけではなく、医師としての専門知識を活かして広く社会貢献する働き方があるはずなのです。小さくではありますが、私はその試みを始めています。
自分の経験がどこまで皆さんに通じるのかはわかりませんが、こんな医師もいるのだということで、ご自身の将来を考える上で参考にしていただけたらうれしく思います。
大見貴秀
大見医院院長
植田幸
資産コンサルタント 宅地建物取引士 AFP(日本FP協会認定)