
どこの街に住むかの選択は、仕事やプライベートに大きな影響を与える。さらに家賃が家計支出の大きなウェイトを占めることを考えると、居住地は資産形成までも左右するといえる。総合的に考えて住みやすい街はどこなのだろうか? 20代後半から30代前半の単身会社員の住み心地を考えていこう。今回取り上げるのは、東京メトロ丸ノ内線「方南町」駅。
丸ノ内線支線の終着駅「方南町」商店街も充実
「方南町」駅は、東京都杉並区に位置する、東京メトロ丸ノ内線分岐線の終着駅。1日の乗降客数は3.8万人です。
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丸ノ内線は「池袋」を起点に、東京都心をぐるっと回り「新宿」へ。そこから「荻窪」に至る24.2kmの本線と、「中野坂上」から「方南町」に至る3.2kmの支線からなります。「方南町」の開業は東京五輪前の1962年、昭和37年。支線内の駅はホームが短く、3両編成の列車しか停れないため、長らく、「中野坂上」での乗り換えが必須でした。しかし線路とホームの延伸工事が行われ、本線を走る6両編成の列車も停まれるようになり、2019年7月、直通運転を開始。1日約70本の列車が都心へダイレクトにアクセスするようになりました。
直通運転の開始により、利便性があがったことはもちろん、「中野坂上」での乗り換え客が減ったことで、同駅の混雑が解消。丸ノ内線全体で列車の遅延が抑えられるなどのメリットが生まれています。
「方南町」一帯は、もともと和田村と呼ばれていましたが、方南の名は、字(あざ)として江戸時代から知られていました。「和田村から見て南に向かった方角にあるから」など、地名の由来は諸説ありますが、詳細は不明です。
方南町エリアには特に目立ったランドマークはなく、幹線道路を一本入った先には、閑静な住宅街が広がっています。駅北側の1番出入口を出ると、交通量の多い環状七号線と方南町通りが眼前に広がり、幹線道路沿いには多くのマンションが建ち並んでいます。駅南側の2番出口を出ると、「方南銀座商店街」。生活密着型の商店街で、日用品店や青果店、飲食店まで、多彩なジャンルの店が150店ほど点在しています。
また方南町というと「宗教」というワードがヒットします。実は方南町は国内でも屈指の新興宗教のお膝元。関連施設が存在していますが、街を歩いても、宗教色を感じることはほとんどありません。丸ノ内線の直通運転が開始されたことで、利便性の高い街として人気が高まっています。

都心への直通運転開始で、アクセスが一気に向上
そんな「方南町」駅周辺の家賃水準をみていきましょう。駅から徒歩10分圏内の1Kの平均家賃は6.8万円、11分を超えると6.43万円となっています(図表1)。杉並区の家賃水準は、同条件駅10分以内で6.56万円、11分を超えると6.37万円です。方南町エリアは区平均よりも若干高い水準になっています。
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会調べ(5月11日時点)
※単位は万円
厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」によると、都内勤務の男性会社員の平均月給は、25~29歳で27.5万円、30~34歳で34.1万円です(図表2)。企業規模によって平均給与は異なりますが、そこから住民税や所得税などを差し引いた手取り額の1/3以内を適正家賃と考えると、都内勤務20代後半は6.9万円、都内勤務30代前半は8.5万円です。
会社員の適正家賃からみてみると、方南町は20代会社員でも十分選択肢になりえるエリアです。また大手ポータルサイトで検索してみると、駅徒歩10分圏内でも新築、または築年数5年以内の築浅物件が、適正家賃内で豊富に見つけることができます。ただし専有面積は20㎡前後の一般的な広さの物件が中心。広めの部屋を希望する場合は、適正家賃を超えないとなかなか見つけることはできません。
交通利便性をみていきましょう。「方南町」から「新宿」は16分、「赤坂見附」21分、「大手町」31分(所要時間は平日8時に「方南町」を出発した場合の目安)。乗換なしに都心にアクセスできる列車は、平日通勤時間帯は10分に1本程度。しかもすべての電車が始発電車で「座って通勤できる」駅として、人気が高まっています。
生活利便性を見ていきましょう。駅周辺には「まいばすけっと」「サミットストア」、「肉のハナマサ」があるほか、商店街には青果店や精肉店、惣菜店などが揃っていて便利です。またドラッグストアチェーンもあり、駅周辺でほとんどの最寄り品を揃えることができます。また駅から徒歩5分ほどのところには「ホームズ中野本店」があります。特に引っ越してきたばかりのときは、なにかと重宝することでしょう。
飲食店はどうでしょうか。数は多くないものの、駅周辺にはファミレスやファストフード、牛丼店と、お馴染みのチェーン店がひと通り揃っています。使い勝手のよい24時間営業の惣菜店もあるので、単身者でも安心です。
また幹線道路2線が交わる方南町は、車でどこに遠出するにも便利な街です。とはいえ、基本的に住宅街が広がるエリア。狭い道が多く、地図上では幅広に見えて、実際は車がすれ違うのも難しい道であることも。物件によっては幹線道路に出るまで苦労を強いられる場合もあるので注意が必要です。
大人しめの宗教タウンとして知られる「方南町」は、生活に必要な店がコンパクトに集積し、利便性の高い街として密かに人気を誇っていた街でしたが、丸ノ内線の直通運転開始によって、「座って通勤できる始発駅」として一気に注目が集まりました。新宿まで直通で15分強という立地ながらも家賃水準は低め。穴場の街として、さらに人気が高まりそうです。
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