30代女性だからこそ考えるべき資産形成
女性にこそ「将来の資産形成」について考えてほしいと考えます。その理由は男性と比較して、結婚・出産・復帰・離婚などライフプランが変わりやすいからです。
おひとりさまの場合はもちろん老後について考える必要ありますし、結婚して家族ができた時も備えが必要です。特に今や3組に1組は離婚する時代で、その万が一にも備える必要があります。
特に30代の女性は、結婚、出産、離婚など最も変化が起きやすい年代です。何が起きても慌てないように準備しておくことが大切なのです。そのために、どんなにライフプランが変わっても続けられるような資産形成・資産運用を考えていきましょう。
不動産投資が30代女性に適している、3つの理由
株式、FXなど数多く投資商品があるなかで、筆者がファイナンシャルプランナーとして、30代女性には不動産投資をオススメしています。
理由1)不動産投資ローンの融資が通りやすい
不動産投資は株や投資信託等と違い、不動産を担保に金融機関から融資を受けて始めることができます。一方、不動産投資ローンが通らなければ多額の現金がないと始めることができません。
30代になると年収も上がり、勤続年数も伸びることで銀行から見た信用力が上がります。また、出産された方も育休を終えて仕事復帰し、収入も戻ってきたという方もいらっしゃるでしょう。
つまり、30代の女性は融資を受けるのに有利な条件を揃えているため、融資が通りやすいのです。
理由2)ほとんど手間ひまかからないため本業などが忙しくてもできる
一般的に女性は日々の家計のやり繰りは得意ですが、投資など長期のお金について考えるのは苦手、男性はその逆の方が多いといわれています。
しかし、不動産投資は株やFXと違い、管理をプロの不動産会社に委託してしまえば、オーナーはほとんど手間をかけることなく運用することができます。毎月銀行口座に家賃が振り込まれ、それをローンへの返済をするという流れができるのです。
不動産投資はほとんど手間暇がかからないため、仕事に趣味に家事・育児に、忙しい女性でもできるのです
理由3)ライフプランが変わっても続けられる
「独身の時にはお金も自由だったので、毎月5万円保険や投資信託の積み立てを始めたけど、出産して育児休暇に入ってしまったので続けられなくなってしまった」
そんな女性の声をよく聞きます。
不動産投資は融資状況や選ぶ物件のタイプにもよりますが、基本的に毎月のローン支払いは入ってくる家賃収入で賄うことができます。月々の負担としては1万円程度見ておけばお釣りがくるでしょう。自己資金の負担が少ないことからライフプランが変わっても続けることが可能なのです。
とはいえ、空室時のローン負担、設備交換などの費用を負担するケースもあるので注意が必要です。
不動産投資…初心者でも失敗しないためのポイント
「初心者でいきなり不動産投資は怖い!」と心配される方も多いですが、どの投資商品もみなさんは初心者からスタートしています。商品の仕組みについてきちんと理解し、初心者でも失敗しないポイントをおさえおくことが重要です。
不動産投資初心者でも失敗しない3つのポイントを見ていきましょう。
ポイント1)物件の立地を間違えない
初心者の方は、まずは入居ニーズが高く安定した家賃収入を見込める物件を持ち、慣れてきたらリスクをとって収益性の高い物件を狙っていくことがオススメです。そのためには東京23区内、駅から徒歩10分以内の物件から始めましょう。また、どんなに収益性の高い物件でも入居者が入らなければ利回り0%であることを覚えておきましょう。
ポイント2)投資している意識を忘れない
「任せっきりにできるのが不動産投資のいいところでは?」と思われた方もいるようです。不動産会社のなかには、みなさんが任せっきりだとわかると各種費用を知らずに加算してくる悪い会社があるのも事実です。そうならないようにしっかり投資している意識を持ち、不動産会社・担当者に任せっきりにし過ぎないようにしましょう。
(3)担当者の重要性
もし、あなたが不動産投資初心者なら物件選びと同じぐらい担当者選びにも力を入れましょう。不動産投資は入口の物件選びはもちろん大事ですが、購入後にどのように管理・運用していくか、売却を含めた出口戦略をどう考えていくかがより大切です。
筆者が考える最も理想な担当者選びのポイントはこちらです。
● 不動産業界歴は最低5年以上
●いくつかの会社を経験している
●FP資格があるなど不動産以外の知識も持っている
●担当者自身も不動産投資を行なっている
●不動産投資以外の投資もアドバイスできる
間違っても「この担当者はがんばっているから応援してあげよう」などと気持ちの部分で購入しないようにしましょう。不動産投資は購入後、株や投資信託と違ってすぐにやめられないのが難点です。担当者があなたの資産を守ってくれるわけではありません。