武蔵小杉の一件以降、何かと話題になっている「タワーマンション」。庶民にはうらやましく感じられていたその暮らしですが、実情はもっと複雑なようです。株式会社未来投資不動産代表取締役社長・川嶋謙一氏が、「タワマン」の実情について解説します。

 

建設できた場合でも、右肩上がりで景気や地価が上がっていれば地上げに投じた資金や建設費をマンション価格に反映できますが、景気が落ち込んで地価が下落してしまうと希望の価格で売れず、投下した資金も回収できず、資金がショートして破産してしまいます。

 

ある意味、超高層マンションは「バブルの申し子」です。スピード勝負で、地上げしてから完成する頃にバブルが最大に膨らんだ状態がベストなわけです。その点、現在は不動産バブル真っただ中ですから、建設中の超高層マンションも含めて、タワーマンションはあっという間に売り切れてしまうそうです。

 

パークコート赤坂檜町ザタワーは44階建てで三井不動産レジデンシャルが売主でしたが、最上階44階の、眺望の開けた北向きの部屋の価格はなんと15億円。分譲坪単価は1000万円でしたが、当然この部屋も売れました。気になる買主は日本人とのことです。

 

超高層マンションは「バブルの申し子」
超高層マンションは「バブルの申し子」

設備が充実しているが、課題がない訳ではない

超高層タワーマンションは作れば売れるという時代ですが、都心部ではこの超高層マンションのための土地の確保ができない状態であり、なんとも悩ましい問題です。

誰も知らない不動産屋のウラ話

誰も知らない不動産屋のウラ話

川嶋 謙一

幻冬舎メディアコンサルティング

“ディープタウン新宿"の不動産会社社長が業界のアブナイ裏話を一挙公開! 「学歴ナシ」「若さナシ」「経験ナシ」「金ナシ」でも儲かる仕組み、意外な慣習とは── 2回の自己破産を経験し、ありとあらゆる職業を渡り歩いて…

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