本記事は、2017年6月23日刊行の書籍『人生を破滅に導く「介護破産」』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。本来、施設の種類によって「入居」「入所」と書き分けるべきですが、文章の分かりやすさに配慮し、すべて「入所」に統一しています。

介護保険で利用できるサービスは、自宅に住んだまま受けられる「居宅サービス」と、介護施設に入所して受ける「施設サービス」に大きく分かれます。さらに、それらの中にはその地域の人が受けられる「地域密着型サービス」というものもあります。

 

居宅サービスには、訪問介護、訪問入浴、訪問リハビリなど自宅に事業者が来て提供するサービスのほか、デイサービス、デイケアのように要介護者が施設に通って利用するものがあります。

 

施設サービスは、特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、介護療養型医療施設(療養病床)、介護付き有料老人ホームなどで、まさにその施設に入所するタイプです。

 

ここで分かりにくいのが地域密着型サービスです。小規模の特別養護老人ホームや小規模デイサービスなど、自治体に住む利用者のためのサービスです。中でも特徴的なサービスとして、「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」といって24時間365日、自宅からの緊急コールに対応してくれるもの、「小規模多機能型居宅介護」という「通い」「訪問」「宿泊」を柔軟に組み合わせるものなどがあり非常に複雑です。

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人生を破滅に導く「介護破産」

人生を破滅に導く「介護破産」

杢野 暉尚

幻冬舎メディアコンサルティング

介護が原因となって、親のみならず子の世帯までが貧困化し、やがて破産に至る──といういわゆる「介護破産」は、もはや社会問題の一つになっています。 親の介護には相応のお金がかかります。入居施設の中でも利用料が安い…

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