前回は、ブランディングで採用活動をグロースハックしていく方法を紹介しました。今回は、採用活動を「短期のプロモーション」で終わらせない方法を取り上げます。

プロモーションと同義にされがちな「ブランディング」

ブランディングという概念は、日本においては未だに正しく浸透していません。ブランディングという言葉を知っている人はいても、内容を深く理解して実践している人はわずかです。

 

そもそもブランディングのルーツは「焼印」にあります。放牧している家畜が自らの所有物であることを示すために「焼印をつける(burned)」ということからブランド(brand)という言葉が生まれたとされています。

 

そこから派生して、特定のもの(商品や企業)を認識してもらうための証がブランドであり、そのブランドを形成するために必要な考え方がブランディングであるとして広がっていきました。

 

ただ現代においては「コピーや、デザインが媒体間で統一されたプロモーション」として捉えられている傾向が強く、意味がずれているといえます。もともと曖昧で難しい概念であるために、正しく理解されていないのが現状です。

 

プロモーションは、ブランディングを構築するための一部分でしかありません。「ホームページを格好良くしてブランディングする」などと言われることもありますが、それはブランディングの一側面でしかないのです。

ブランディングの本質は「反復継続性」にある

企業活動の特徴として考えておかなければならないのは、「反復継続性」についてです。

 

反復継続できないものは事業とはいえません。少なくとも定期的に売り上げをあげられない以上、企業体として存続することはできないのです。

 

そのような事情があるために、あらゆる企業は継続性について考慮する必要があります。どうすれば継続的に売り上げをあげることができるのかと考え続けるのです。

 

そのための方策として、ブランディングが活用されています。

 

短期的な効果しか生まないものよりも、中長期的な継続性をもつ効果のあるものを好むのは、どの企業でも同じです。採用においても、中長期的な成果が求められるからこそブランディングが求められます。

 

ブランディングの発想を正しく理解し、きちんと実践できれば、望ましい成果を得ることは可能です。同様に、正しい理解と方法によってブランディングを採用に応用できれば、企業規模や知名度にかかわらず、採用を成功させることができます。

 

採用ブランディングとはまさに、本質的なブランディングを採用シーンで実践するための考え方であり、具体的に実行するための方法論に他なりません。

「無名×中小企業」でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング

「無名×中小企業」でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング

深澤 了

幻冬舎メディアコンサルティング

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