銀行への就職希望者は、今までの半分以下に激減
2019年春の新卒採用へ向けて、この3月1日より、
企業の会社説明会が動き始めました。
昨年までは、
なんだかんだ言っても希望者が多かった銀行ですが、
今年はかなり動きが鈍く、苦戦しているようです。
先日、都内のある経営者から、
「メガバンクの支店長が嘆いていました。」
という声を聞きました。
何を嘆いているのか尋ねました。
「2月末の時点で、会社説明会の希望者が、
去年に比べて半分以下らしいんですよ・・・。」
というわけです。
成長分野に見えない銀行業界・・・崩れ去った安全神話
そりゃそうです。
●店舗を大幅に縮小する。
●現状の人員を大幅に削減する。
●採用人数を縮小する。
●AIで仕事の3割が減る。
●地銀は過剰なので再編する。
など、就活の学生からしても、
銀行業界は、成長分野に見えないのでしょう。
就活生からソッポを向かれるのも、無理はないのです。
むしろ、昨年まで人気ランキングの上位だったことが、
不思議なのです。
「銀行なら安心」といった、訳のわからぬ銀行神話も、
崩れ去ったのです。
で、銀行を選ばなかった学生たちが向かったのは、
情報・通信・サービス業の企業です。
就職人気ランキングで、昨年1位の銀行に変わって、
1位に出てきました。
確かに、これらの業界は今、業績のいい会社が多いです。
3月の年度末に向けて、各銀行の担当者や支店長は、
融資先に出向く頻度が高まります。
融資の協力を得るためです。
その時には、先方が要件を言う前に
「今年の採用活動、銀行は苦戦しているそうですね。」
と、先制パンチを放ってほしいのです。
それだけで、無理なお願いをしづらくなりますから。