買付手数料、信託報酬などのコストが発生
前回の続きです。
一方、投資信託のデメリットには、次のようなものが挙げられます。
デメリット1 コストがかかる
投資信託は資産運用をプロに任せる商品です。そこには当然、手数料などの費用が発生します。主な費用には次のようなものがあります。
買付手数料:投資信託を購入する際に支払う手数料
信託報酬:投資信託の運用にかかる費用
信託財産留保額:投資信託を信託期間の途中で換金する際の証券売却にかかる費用
これらの費用は販売会社によって異なりますので、商品を選択する際は、過去の運用実績と同時に吟味しなければなりません。
元本保証がなく、ものによっては粗悪な商品も・・・
デメリット2 元本保証がない
株式同様、投資信託にも元本保証がありません。いくらプロが運用しているといっても、その運用成績は市場動向によって左右されます。バブル崩壊やリーマン・ショックなどの大暴落があれば、リスクヘッジは不可能に近いでしょう。
デメリット3 商品によっては信頼できないものもある
投資信託と一言でいってもその中身は千差万別です。利益が出るものもあれば、損をするものもある――。なかにはリーマン・ショックの引き金となった、サブプライムローンの債権を組み込んだ粗悪な商品もありました。
運用によって生じた損益は、それぞれの投資額に応じてすべて投資家が受け入れることになります。ですから「プロに任せているから安心」といった姿勢のままではいけません。株式同様に常に運用状況をチェックし、その運用方針が時流に合っていないと判断すれば、買い替えの検討が必要となるのです。したがって、こちらも多忙な人には向いていない投資商品といえます。