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借入がある会社が「銀行格付けランク」を落とさない方法

今回は、借入がある会社が「銀行格付けランク」を落とさない方法について見ていきます。※本連載では、現場での実務経験豊富な経営コンサルタントである著者が、銀行交渉の成功事例、融資を受けるために知っておきたい銀行の内部事情などを紹介します。

銀行の「格付けランク」が落ちた理由

銀行は決算書をもとに格付け(スコアリング)しています、
と言い続けております。
概ね、10ランクに格付けしているのです。

 

ということは、
新たな決算書を銀行に提出するたび、
格付け(スコアリング)ランクの見直しが行われているのです。

 

「今回、決算書を提出したら、
格付けランクをひとつ落とされました。」
という社長がおられました。

 

「どうして落ちるんですか!」と、
その社長が銀行担当に聞いたところ、
「今回の貸借対照表の固定資産に、新たに貸付金が発生してますでしょ。
 その貸付金が不透明だということのようです。」
との返事をもらったそうです。

 

ここまでのやりとりでわかることはまず、
ランク付けは審査部の判断であり、
その担当は申し送りを受けているだけ、ということです。

 

その貸付金は、総資産に比較して、さほど大きな額ではありません。
しかし、決算書のデータを入力して判断する基準では、
貸付金は不透明なものと判断される、ということなのです。

「格付けランクに変わりありませんか?」

今回の場合、貸付金は子会社に貸し付けたもので、
使途もはっきりしていました。
なので、
その社長は貸付金の使途を改めて銀行担当に説明し、
さらに融資部へ申し送りをしてもらい、
格付けランクを元に戻してもらったのです。

 

つまり、今回の貸付金のように、
貸借対照表に、新たな勘定科目が発生する場合、
銀行への提出時には、十分な説明をしておくこと、なのです。
でないと、データに基づく融資部の判断になり、
格付けランクが落ちる、ということが、あり得るのです。

 

と、提出後に、
「格付けランクに変わりありませんか?」
と、確認してほしいのです。
今回の件も、確認しなければ、
知らぬ間にランクが落ちたまま、だったのです。
特に銀行借入がある会社は、
ランクの確認を、毎年行ってほしいのです。

株式会社アイ・シー・オーコンサルティング 代表取締役

昭和40年 大阪府生まれ。

平成元年 関西大学卒業後、兵庫県の中堅洋菓子メーカーに入社。経理、総務、人事、生産管理、工程管理、広報など、主たる管理部門で実力を発揮。

平成17年 株式会社アイ・シー・オーコンサルティングに加わり、経営指導業務を開始する。
以降、長年の現場実務経験と、師匠である井上和弘(アイ・シー・オーコンサルティング会長)の《井上式経営術》を武器に、日々、中小企業の黒子としての経営指導に邁進している。

指導実績:財務改善、税務・銀行対策、労務問題改善、経営企画、管理会計、IT・システム化、事業承継など。
また、日本経営合理化協会主催「後継社長塾」(塾長:井上和弘)、に塾長補佐として参加し、後継社長の育成にも尽力している。

著者紹介

連載経営者必読!融資を勝ち取る銀行交渉術

本連載は、株式会社アイ・シー・オーコンサルティングの代表取締役・古山喜章氏のブログ『ICO 経営道場』から抜粋・再編集したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。ブログはこちらから⇒http://icoconsul.cocolog-nifty.com/blog/

 

 

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