主に創業者や中小企業に対する融資を行う国の金融機関
具体的な創業融資の話をする前にここではまず、そもそも「日本政策金融公庫とはどういうところなのか?」ということについて簡単にご説明します。
「日本政策金融公庫」はその前身を「国民金融公庫」といい、主に創業者や中小企業に対する融資を行う国により設立された金融機関でした。
「国金(こっきん)」といえばなるほどと思う方も多いのではないかと思います。
その後、2008年10月にそれまであった国民金融公庫、農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫という3つの政府系金融機関が統合してできたのが、現在の「日本政策金融公庫」です。
組織の概略的な構成は以下のとおりとなっています。
[図表1]
この図を見ていただけばおわかりいただけるように、現在の日本政策金融公庫はその前身であったそれぞれの金融機関の役割を各部門ごとに引き継いでいます。
「創業融資」は国民生活事業の担当
通常の創業者の方が利用する「創業融資」は国民生活事業の担当となりますので、中小企業事業や農林水産事業が窓口になることはありません。
たまに、中小企業事業部へ相談や申し込みをされる方がいますが、その場合には国民生活事業の方に回されることとなりますので、ご注意ください。
また、実際の融資の窓口は、その事業を行う場所を管轄する日本政策金融公庫の支店となりますので、申し込みはここに対して行うこととなります。
参考 : 日本政策金融公庫の支店(http://www.jfc.go.jp/n/branch/index.html)
[図表2] 日本政策金融公庫の支店管轄表(一部抜粋)平成26年4月1日現在