今回は、融資を勝ち取るための「金融機関の担当者」との付き合い方を見ていきます。※本連載は、現役医師でありながら、不動産投資家として6棟、195戸の不動産を所有する、本間けい氏の著書、『激務の現役医師が実践 レバレッジ不動産投資 自由になるための最速メソッド』(サンライズパブリッシング)の中から一部を抜粋し、現在の財産や技術、社会的信用という自己資本に、不動産投資という他人資本を注入して、経済的自由を手に入れる方法についてご紹介します。

融資審査の結果を左右する「稟議書の内容」

前回の続きです。

 

基本的に、金融機関の担当者は「融資を通したい」という気持ちで動いてくれている。それが叶わない場合は、物件がダメだったり、あなたの中の何かがダメだったり、担当者の力量の問題だったり、何かしらネックになっているものがあるということだ。

 

担当者は僕達の融資を通すための稟議書を作成する。稟議書とは、金融機関の担当者が作成する行内(社内)文書で、融資の申し込みを受けた後作成され、審査部に回される。そして、その内容から融資の是非を判断し、融資金額や利率、返済期限といった条件面の決裁が行われる。つまり、融資審査を通すために僕たちができる最重要ポイントは、稟議書の内容なのだ。

 

充実した「融資セット」を持ち込む意味合いは、稟議書の中身を充実させることに直結する。融資を申し込んだ側として、担当者が審査に通りやすいような稟議書を作れるよう「ネタを提供する」のだ。

担当者の提案には進んで応じ、信頼関係を深める

基本的に、金融機関の融資担当者というのは営業部員であり、常に「ノルマ」を抱えている。当然、融資に関してもノルマがあるので、なんとしてでも稟議を通そうと努力してくれる。僕たち投資家と、金融機関の担当者は同じ方向を向いて動いているのだ。

 

しかし、融資を持ち込むのと同時に、僕たちは彼らから「お客さん」と認知されるようになる。最近の金融機関は、さまざまな商品を扱っていて、保険や金融商品、国債など、同グループの銀行、証券、生保、損保の商品を全て網羅しており、営業部員達はそれらの商品に対してノルマを背負っているのだ。そして、いったん顧客になったら、僕たちもその勧誘対象となる。

 

僕は、金融機関の担当者からの提案には進んで応じるようにしている。口座を作れと言われれば喜んで作るし、投資信託を勧められれば、担当者のノルマを達成できるよう、協力する。営業に従事したことのある人はわかるかもしれないが、こういう人の存在はとてもありがたいもので、次の機会には「この人に良くしてあげたい」と思うものだ。

 

このように、担当者とのコミュニケーションの回数を意図的に増やし、真摯で、安心できる人物を演じた(実際にそういう人間なのだが)。自分の要求ばかりではなく、相手の望むことにも応じてあげることが信頼につながってくる。

レバレッジ不動産投資

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本間 けい

サンライズパブリッシング

融資の出やすい人は、スケールメリットを活かすべし! 忙しい現役医師である著者は、ライバルの多い物件よりも、 金融機関から融資を引いて高額な物件で勝負する方が有利だと気付きます。 本書では、プレミアム層ならではの不…

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