火災保険とのセット加入が必須条件となる「地震保険」
Q4.地震とか台風とか自然災害への備えはどうすれば良いの?
自然災害は、僕たちにはいつ起こるのか、予想することはできない。だからこそ、保険への加入は必須だと考えている。まず一番可能性が高いのは火災だろう。火災保険は、物件購入時にも金融機関からチェックされる。併せて、地震保険も是非加入すべきだ。いつ起こるか分からない地震に対して「あー、うちの物件、地震起こったらどうなるんだろ?」と考えるぐらいなら、最初から加入していた方が、確実に精神衛生上良い。
ちなみに地震保険は、原則火災保険とセットで加入しなければならず、さらに火災保険の50%までしか掛けられない。「このエリア、地震が将来起こりそうだから、地震保険は沢山掛けときたいなぁ」と考えるのであれば、必然的に火災保険の掛け金を上げるしかない。例えば海沿いの物件だったりすれば、地震に伴う津波の被害などは十分に有り得ることなので、火災保険、地震保険の掛け金をどのように設定するのかは、しっかり考えなければならないだろう。
施設の管理不備のリスクを回避する「施設賠償責任保険」
自然災害とは異なる側面から考えることも重要だ。水漏れは、必ず遭遇する事故の一つである。火災保険の補償範囲に水漏れが入っているか確認は必須である。施設賠償責任保険にも加入は必要だ。
例えば、タイル張りのマンションであれば、タイルが落下して敷地内を歩いていた入居者に当たった、ということにでもなれば一大事である。仮に大怪我でもすれば、多額の賠償金をマンションのオーナーが支払わなければならない。
施設賠償責任保険は、施設の管理の不備や、構造上の欠陥に伴い、対人や対物事故に対して損害を補償してくれる保険である。もしマンションのオーナーで、まだ加入していない方がいれば、一刻も早い加入をお勧めする。また、台風などの風災についても火災保険で補えるので、チェックしておいてほしい。
「精神衛生」という言葉は、僕がモットーにしている言葉の一つでもある。稼ぐことはできるが、常に不安が付きまとい、仕事や家庭に悪影響を及ぼす投資って、一体何なのだろう?多少のフィーでそれが解消されるのであれば、安いものだ。保険をかけることで、事前にリスクをコントロールできるのが、不動産投資の長所の一つでもある。