英語が母国語でない観光客が増えている
私が東京駅の外を歩いているときに、実際に経験したことです。
韓国人と思われる男性がタクシーの運転手さんに一生懸命英語で質問していました。タクシーの運転手さんはほとほと困っているようでした。Bus stop. Sightseeing.の声が聞こえてきます。
私はAre you going sightseeing?「観光へお出かけですか」Are you looking for a sightseeing bus?「観光バスをお探しですか?」と尋ねました。No. I have a reservation.「いいえ、予約しているんです」。何ともかみ合わない彼の答えから、この韓国の方は黄色の観光バスを探しているんだと察しがつきました。
So, are you looking for a yellow bus?「ああ、黄色のバスをお探しですか」。予想通り、答えはYes.私はその方を黄色のバスの発着所までお連れしました。
実際訪日外国人の内訳をみると、ノンネイティブが多いのが現状であり「聞き返しの英語」が以前にも増して重要になっています。日本人にとっては聞きにくい発音が多くなってくるかもしれません。
ノンネイティブの英語を、ゆっくり確実に聞き取る
このように、私たちがおもてなしをするのは英語を母国語として話す方ばかりではありません。英語を母国語としない方たちも多くいます。相手が何を言っているのかわからない場合、自分の耳に届き理解した範囲で具体的な質問をしていきます。
そのやり取りの中で相手の言うことを理解していく、そして訪日外国人の方から不安を取り除き、安心感を与えてあげる必要があります。
自分のホテル、旅館、レストラン、お店などをご利用のお客さんのみならず、街角ですれ違った外国からのお客様にとっても、せっかく来日されたのですから、不安なく安心して過ごせる日本であってほしいと心から思っています。