空気眼圧計と直接型眼圧計では、結果に差が出ることも
Q:眼圧が高いため、半年に1度の割合で空気眼圧計で眼圧を測定してきました。しかし、知人に「空気眼圧計と直接型眼圧計は全く別物なので本当に眼圧が高かったのか、治療の必要があったのか疑問だ」と言われました。高眼圧緑内障の場合、毎回直接型眼圧計で測るものなのでしょうか?
A:私たちのクリニックでは緑内障の経過観察にはゴールドマンと呼ばれる接触型(直接型)の眼圧計で測定します。これは空気による非接触型のものより値が正確だからです。
空気眼圧計は、目の表面に空気を吹きつけます。空気が目の表面にあたると、わずかに凹んでもとにもどります。空気の力でどの程度角膜が変形するのか測定して眼圧を測るのです。目に直接触れないので、感染のリスクは少ないのですが、空気があたるため苦手な方も多いです。また誤差も大きいといわれています。
一方ゴールドマン眼圧計などの接触計は、点眼麻酔をして目にフルオレセイン点眼薬をつけ、チップを目にあてて直接眼圧を測るものです。相談者の知人が言うように全く別物ということはありませんが、人によって、空気眼圧計と直接型眼圧計では結果に差がある場合もあります。不安なら眼圧を測定している眼科に相談し、直接型眼圧計も試してみてはいかがでしょうか。
点眼薬の効果を判定する場合は、同じ時間に測定を
Q:診察前の検査で眼圧を測定すると、午前の場合は毎回21を超えますが、午後に測定すると21以下になります。眼圧はこのようにすぐに変動するのでしょうか。
A:眼圧は一日の中で変動するのが通常ですので心配ありません。このため点眼薬の効果を判定する場合などは、なるべく同じくらいの時間に測定して比較するのがよいとされています。