眼底検査の結果、両目に散瞳薬を点眼されたが・・・
Q:眼底検査を行い、両目に散瞳薬を点眼されました。夕方、帰ってきてから鏡を見ると、明らかに左右の瞳孔の大きさが違い、2日たっても右目のほうが大きく瞳孔が開いています。このまま元に戻らないのではないかと心配です。
A:2日も経過すれば通常の散瞳薬は効果がなくなるはずです。心配なら眼科で瞳孔径を測定できるので、調べてもらいましょう。
Q:網膜剥離の検査には、眼底検査が必須とのことですが、散瞳しないで診断はできますか?
A:無散瞳の状態で見えるのは網膜の中心部付近のみです。網膜剥離が起こるのは一般的には網膜の周辺部から起こるため、散瞳しないと検査は難しいと思います。
Q:緑内障の疑いがあり、定期検査をしています。医師から今度は無散瞳で検査をすると言われました。今までは半年くらいごとに散瞳検査をしていました。これは、症状に何か異常があったからなのでしょうか?
A:緑内障の検査において、視野や隅角を調べる場合は散瞳してしまうと検査ができないので、無散瞳での検査になるのだと思います。特に不安に思われる必要はないと思いますよ。
技術の進歩で、近年は緑内障の早期発見が可能に
Q:緑内障の検査をしたところ、視野欠損はありませんでした。しかしOCTで視神経線維の画像がよくなく、再検査しました。すると、視神経線維の画像はピンク色(赤)がたくさんで、「数値も正常の人は90あるのにあなたは65しかなく異常です」と言われました。緑内障は末期なのでしょうか?
A:現状ではまだ視野欠損が出ておらず、OCT検査で網膜神経線維が減っていることがわかったという状態ですので、緑内障のごく初期と思われます。以前はこのような状態で診断がつくことはほとんどありませんでしたが、技術の進歩で最近は早期診断が可能になっています。いたずらに心配する必要はなありませんが、定期的に進行の状態をチェックしていきましょう。