眼球を守るガードマン「まぶた」に起こり得る病気とは?

「白内障の手術を受けるべき?」「目がかすんで見えるけど、これって病気?」・・・筆者が関わるウェブ上の「眼科相談室」には、毎日全国の方々からたくさんの悩みが寄せられています。本連載では、まつげ・まぶた、目の検査、白内障に関するQ&Aを紹介します。

閉じない、開けない・・・まぶたにも様々な病気がある

私たちは1分間に平均20回のまばたきをしています。まばたきは角膜の洗浄、ピントの修正など目を正しく機能させるために欠かせない運動です。そのために、健康的なまぶたを保つことはとても大事なことです。

 

まぶたが十分に閉じない状態を「兎眼」といい、就寝時のみまぶたが閉じない状態を「夜間兎眼」といいます。まぶたを閉じる筋肉の力が弱いと起こりやすいのですが、通常、目を閉じているときは眼球が上転して黒目が隠れるため、白目が見えていても問題はありません。

 

また、まぶたが下がって目を開けにくくなる、眼瞼下垂という病気があります。原因は2つあり、1つは加齢によってまぶたを上げる筋肉が弱くなったこと、もう1つは筋無力症など、神経の病気によってまぶたが下がってくるもので、朝よりも夕方にかけて症状が強いという特徴があります。

 

瞼裂斑、翼状片の根治治療は手術が必要に

また、まつげのはえぎわにできものができ、赤く腫れることがあります。これは、まぶたの際にあるマイボーム腺に、皮脂などが詰まっている状態で、霰粒腫や麦粒腫が考えられます。小さいものなら綿棒でつぶしても問題ありません。

 

白目の一部が盛り上がっている「瞼裂斑」や「翼状片」もその一例です。

 

瞼裂斑は白目の部分が隆起して黄色く変色している状態で、たんぱく質と脂肪の沈着が変化したものです。翼状片は結膜が目頭の方から黒目に三角形状に入り込んでくる病気です。どちらも年齢とともにできてくるもので、炎症による充血は点眼薬で治まりますが、根治治療は手術になります。

日本眼科学会認定眼科専門医
指導医 

1998年名古屋大学医学部卒業後、社会保険中京病院に勤務。
2000年、社会保険中京病院眼科医員。
2005年ハーバード大学 Massachusetts Eyeand Ear Infirmary 留学。2006年、イリノイ大学眼科留学。2012年慶應義塾大学医学部大学院卒業博士号取得。同年、岐阜赤十字病院眼科主任部長、名古屋アイクリニック角膜・眼表面担当医に就任。白内障、レーシック、フェイキックIOLから角膜移植術、角膜クロスリンキング、眼瞼手術など最先端の手術をマルチにこなす。2011年~2015年までの手術実績約3700眼。
慶應義塾大学医学部 眼科学教室 非常勤講師。
大連医科大学客員教授。
中華人民共和国 非常勤医師免許取得。
ICLインストラクター。
トラベクトームインストラクター。

著者紹介

連載正しい知識を身につける――まぶた、まつげ、検査、白内障に関するQ&A

目の悩み・疑問がスッキリ解決する500のQ&A

目の悩み・疑問がスッキリ解決する500のQ&A

小島 隆司

幻冬舎メディアコンサルティング

「白内障の手術受けるべき?」「目がかすんで見えるけど、これって病気?」ウェブ上の「眼科相談室」には、毎日全国の方々からたくさんの悩みが寄せられています。著者は、約10年間にわたって約6000件以上の質問に丁寧に答え…

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