前回は、シャンプーなしの「お湯洗い」が薄毛にもたらす効果を説明しました。今回は、薄毛だからこそ、毎日「ブラッシング」をするべき理由を見ていきます。

まめに行いたい、髪を清潔に保つ「ブラッシング」

朝、髪を整えるときや、入浴前などのタイミングで、ブラッシングもしっかりすることがおすすめです。

 

そもそも現代のように頻繁にシャンプーをする習慣がなかった時代は、人は今よりも熱心にブラッシングをして、髪を清潔に保つようにしていました。ブラッシングは、髪や頭皮についたほこり、汚れを落としてくれるだけでなく、頭皮にとどまっている皮脂を毛先にまで行き渡らせることで、髪の毛に潤いを与えてくれるのです。

 

「ブラッシングをすると髪が抜けそうで・・・」と気にする方もいるかもしれませんが、その心配はありません。ブラッシング程度で抜ける髪は、すでに死んでいる髪。それはヘアサイクル(毛周期)の中で休止期にあたる髪です。休止期に入り、すでに死んだ髪も約3カ月は頭皮に生えたまま残るもの。ブラッシングで抜けるのはそういう髪だというわけです。

 

抜け毛を気にするよりも、まめにブラッシングをしてあげるようにしましょう。

過度なパーマやカラーリングは要注意

薄毛が気になる女性は、パーマをかけて毛をふんわりと立たせ、薄毛を目立たなくしようとすることも多いものです。しかし、パーマの薬剤は強いので、過度にかけていると髪が傷み、脱毛してしまうこともあります。そのためパーマのかけすぎは禁物です。

 

同じくカラーリングも薄毛に悩む人にはあまりおすすめできません。一般的なカラーリングで使用されているヘアダイは、髪のメラニン色素を分解し脱色したうえで、色素を入れます。このようなヘアダイの染毛剤は化学薬品や人工着色料などの成分でできており、頭皮に刺激を与え、ときには炎症も引き起こします。

 

そのため、特に20代前半の女性の場合は、ヘアダイが薄毛の大きな原因とも考えられているのです。また一般的な白髪染めもヘアダイの一種のため、頭皮、毛根へのダメージは同様にあります。

 

それでも、やはり髪の色でおしゃれを楽しみたい方、白髪が気になる方のカラーリングにはヘアマニキュアをおすすめします。ヘアマニキュアは髪の内部ではなく、表面だけを染色する、半永久染毛料です。持続性は1カ月程度と短いのが欠点ですが、頭皮への影響はあまりなく、薄毛の要因にはほとんどなりません。

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元神 賢太

幻冬舎メディアコンサルティング

いつまでも若々しく美しくありたいと願いながら、髪の悩みに関しては「結局、歳には勝てない」とあきらめてしまう女性が多いという現実……。 「美のコンシェルジュ」として、10代から70代までと幅広い女性たちの薄毛の悩みを…

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