「家賃が6万円も安くなる」地方移住を決めた46歳男性の計算
46歳の直人さん(仮名)は、独身の会社員です。長年東京都内で暮らしていましたが、半年前、地方都市の郊外へ移住しました。
きっかけは、勤務先でリモートワークが定着したこと。月に数回の出社を除けば、自宅で仕事ができるようになったためです。
「東京に住み続ける必要があるのかな、と思ったんです。家賃も高いですし、もう少しゆったり暮らしたくて」
直人さんの年収は約650万円。金融資産は約3,200万円あり、将来の生活資金を増やすためにも固定費を抑えたいと考えていました。
東京で借りていたマンションの家賃は月11万円。移住先では、駐車場付きの2LDKを月5万円で借りられました。
「部屋は広くなったのに、家賃は6万円も安い。年間72万円の節約になると思っていました」
移住先に選んだのは、人口10万人ほどの地方都市です。駅からは離れているものの、車で15分ほど走れば大型スーパーや商業施設があります。
ただ、直人さんはそれまで車を所有したことがありませんでした。物件を探していた際、不動産会社の担当者から「この辺りは車があったほうが便利ですよ」と言われ、移住に合わせて中古のコンパクトカーを購入しました。
車両価格と諸費用を合わせて約120万円。現金で支払ったため、ローンはありません。
「車を買うお金は必要経費だと思っていました。でも、毎月どれくらいかかるのかは、あまり考えていなかったんです」
実際に生活を始めると、スーパーへの買い物だけでなく、病院や美容院、休日の外出にも車を使うようになりました。自宅周辺には徒歩で行ける店が少なく、バスも本数が限られています。
「東京では電車や徒歩で済んでいたことが、全部車になるんですよね。ちょっと買い物に行くだけでも、エンジンをかけています」
移住から半年が過ぎた頃、直人さんは家計簿を見直して驚きました。
「家賃はこんなに安くなったのに、思ったほど生活費が減っていなかったんです」
