「財源」だけでなく現場の論点にも目を向けたい
政府案に対して、財源や2年後に8%へ戻ることによる影響を論点とすること自体は、当然、議論の対象になるでしょう。
しかし、実際に当事者となる事業者にとっては、そうした大きな政策論だけではなく、もっと身近な問題に論点を絞って議論してほしいと願うのではないでしょうか。
税率が変わることで、現場では何が必要になるのか。レジや会計システムの改修費用をどうするのか。取引先との価格設定や契約をどう見直すのか。そして、2年後に8%へ戻る際には、どのような負担が生じるのか。
飲食料品の消費税減税をめぐる議論では、財源の問題だけでなく、こうした事業者の実務的な負担にも目を向ける必要があります。制度を変更する側の論理だけではなく、実際に制度を運用する現場の視点から議論することも重要ではないでしょうか。
矢内 一好
国際課税研究所
首席研究員
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