飲食料品の消費税減税、議論すべきは財源だけ? 事業者が直面する「2年後の8%」

飲食料品の消費税減税、議論すべきは財源だけ? 事業者が直面する「2年後の8%」
(※写真はイメージです/PIXTA)

2027年4月から予定されている飲食料品の消費税率1%への引き下げをめぐり、財源をどうするのか、2年後に8%へ戻す際の影響をどう考えるのかなど、さまざまな議論が交わされています。もちろん、いずれも重要な論点です。しかし、実際に制度変更の影響を受ける事業者にとっては、レジの改修や取引形態の見直し、再び税率が変わる際の対応など、より身近で切実な問題があります。飲食料品の消費税減税をめぐる議論で、いま目を向けるべき論点とは何でしょうか。消費減税の決定を受け、『食料品消費税1% 減税×給付付き税額控除の真実』を緊急出版した矢内一好氏が解説します。

「財源」だけでなく現場の論点にも目を向けたい

政府案に対して、財源や2年後に8%へ戻ることによる影響を論点とすること自体は、当然、議論の対象になるでしょう。

 

しかし、実際に当事者となる事業者にとっては、そうした大きな政策論だけではなく、もっと身近な問題に論点を絞って議論してほしいと願うのではないでしょうか。

 

税率が変わることで、現場では何が必要になるのか。レジや会計システムの改修費用をどうするのか。取引先との価格設定や契約をどう見直すのか。そして、2年後に8%へ戻る際には、どのような負担が生じるのか。

 

飲食料品の消費税減税をめぐる議論では、財源の問題だけでなく、こうした事業者の実務的な負担にも目を向ける必要があります。制度を変更する側の論理だけではなく、実際に制度を運用する現場の視点から議論することも重要ではないでしょうか。

 

矢内 一好

国際課税研究所

首席研究員

 

 

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