大切なものは箪笥に…「月13万円の年金」で暮らしていた母の遺品整理

都内で働くユウコさん(仮名・56歳)は、先日、86歳になる母親のトメコさん(仮名)を亡くしました。

葬儀から少し落ち着いたころ、ユウコさんは妹と弟とともに、長年空き家になっていた実家の遺品整理に訪れました。数年前から、月13万円の年金の範囲内で暮らせるケアハウスに入居していたトメコさん。ホームへ移った当時のまま、几帳面なトメコさんによって綺麗に整頓された実家を、3人で少しずつ整理していきました。

まずは相続手続きに必要な通帳や印鑑を探し始めたユウコさん。生前、トメコさんから「大切なものは和室の箪笥にしまってある」と聞いていたことを思い出します。箪笥の引き出しを開けると、言葉通りに預金通帳と実印がきちんと保管されていました。

ユウコさんが通帳に目を通しながら、「遺産はこの口座預金と実家くらいだろう」と弟と確認し合っていたとき、寝室の押し入れを整理していた妹が突然、声を上げました。

押し入れの奥に「謎の板」…取り外した結果、きょうだい3人が絶句

ユウコさんと弟が慌てて駆けつけると、妹は押し入れの奥のベニヤ板の一部を指差していました。よく見ると、奥側の板の一部分だけが不自然に切り取られており、手で簡単に外せるようになっていたのです。

この家で生まれ育ち、独立まで何十年も過ごしてきたきょうだい3人。しかし、押し入れの奥にこのような細工があることは誰も知りませんでした。

恐る恐る板を取り外してみると、そこは小さな収納スペースになっており、奥には古びた風呂敷包みが一つ置かれていました。

ほこりをかぶった風呂敷をそっと広げると、中にはさらにビニール袋で何重にも包まれた塊が入っていました。不審に思いながら封を開けたユウコさんたちは、中身を見て言葉を失いました。