税制に関する英国のポジション
英国はこれまで、欧州司法裁判所(ECJ)における税務訴訟において、英国国内法(タックスヘイブン対策税制、グループリリーフ制度など)の適用がEU条約に反するとの判断を示された事案がありました。
税制面だけを見れば、EU離脱によって、英国は今後こうした干渉を受けることがなくなります。また、ECJにおいて英国が敗訴した金融取引税(ドイツ、フランスなどが課税を主張)についても、英国はその適用を免れることになります。
この金融取引税は、経済力では英国より上位にあるドイツが、金融面では英国に後れを取っていることを背景にドイツが提唱したもので、株式や債券、デリバティブなどの金融取引に低い税率を課すという内容です。ドイツはフランスなどとともにEUでの導入を強く後押ししましたが、これに対しては、ドイツによる英国の金融取引への規制であるとの批判もありました。
矢内 一好
国際課税研究所
首席研究員
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