高級アパートメント:静寂性と管理品質で生活の快適さを担保
オークランド中心部や名門校の学区となるダブルグラマーゾーン周辺では、高級アパートメントの人気が高くなっています。人気の理由は単なる利便性だけではありません。日々の生活の質を支える、住宅としての構造的なメリットにあります。
◆遮音性が高く、静寂性が保たれる
高級アパートメントはコンクリート構造であることが多く、コンクリート造であれば、木造タウンハウスより音環境が安定している傾向にあります。歌う、楽器を弾く、静かに読書する──といった日々の暮らしにおいて、「音」によるストレスが少ないことは、大きなメリットです。
◆階段がなく、生活動線がフラット
段差の少ないフラットな住空間であれば、年齢を重ねても快適に暮らしやすくなります。富裕層の中には、現在の暮らしやすさだけでなく、「将来、身体への負担が増えたときにも住み続けられるか」という点まで考慮して物件を選ぶ人もいます。
◆管理体制が整っている
一軒家ではなく、高級アパートメントであれば、セキュリティ、清掃、建物保全がプロによって維持されます。海外との二拠点生活を送る富裕層や海外からの移民にとって、自らがメンテナンスをしなくてよい、という点は大きな安心材料となります。
◆資産価値が“立地と管理品質”で安定している
高級アパートは供給が限られるため、築年数より管理状態で価値が決まります。好立地の高級アパートメントは、富裕層が求める「静けさ」「安心」「管理品質」を兼ね備えた住宅タイプといえます。
タウンハウス:広さと独立性で自由度を確保
家族が多い、来客が多い、ホームオフィスを設けたい…。このように、住まいに一定の広さや使い分けのしやすさを求める場合には、タウンハウスのほうが適しています。
◆広い居住空間と複数階によるプライバシーの確保
家族が多い、来客が多い、ホームオフィスを持つ、といった住宅の自由度が必要となる生活スタイルを叶えるには、タウンハウスのほうが適しています。
◆管理組合費が不要
管理組合費が不要なため、ランニングコストが低い、という点は大きなメリットです。しかし、メンテナンスは自力で行うか、自ら業者を手配する必要があります。
◆新築供給が多く、選択肢が広い
Mt Albert、Mt Roskill、Mt Wellingtonといった高級住宅街を中心に、新築タウンハウスの供給が続いています。間取りや立地、設備など、自分の希望に合った住まいを新築物件のなかから探しやすいことも、タウンハウスの魅力だといえます。ただし、複数階の住宅ならではの階段の負担や、木造住宅の場合は静寂性への配慮など、生活の質に影響する要素もあります。
富裕層が最終的に重視するのは「生活の質」という価値
ここまで挙げてきた、静寂性(音環境)、維持・管理体制、生活動線の快適さ(階段の有無)、二拠点生活のしやすさ(留守中の管理に対する安心感)、周辺環境や治安、将来の身体的負担を見越した住みやすさなどの要素は、価格や面積のように数字だけで測れるものばかりではありません。
しかし「暮らしの質」を左右するという意味では、住宅を選ぶ際には欠かせない要素です。「生活の質」を重視する富裕層にとっては、資産価値と同等かそれ以上の価値を持つものだといえます。
政策金利上昇期は「生活の質で選ぶ」富裕層の本質が際立つ
金利が上がる時期は、住宅市場が一時的に冷え込むことがあります。しかし富裕層はその揺れを“ノイズ”と捉え、住宅の本質価値──希少性と生活の質──に集中するのです。
高級アパートメントは、静寂性や管理のしやすさといった価値を提供し、タウンハウスは、広さや独立性といった暮らしやすさを提供します。
どちらを選ぶかは、「自分がどのような暮らしを最も重視するのか」という極めて個人的な判断によって決まります。しかし、その選択は同時に、長期的な資産戦略にも関わってくるのです。
政策金利が揺れ動くいまだからこそ、オークランドの高級住宅が持つ本当の価値が、より鮮明に見えてくる時期といえるのではないでしょうか。
一色 良子
ライセンスセールスコンサルタント
Harcourts Golden Links Real Estate LTD.
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