「働いていない=何もしていない」ではない
FIREとは、資産運用などによって生活費をまかなえる状態をつくり、自由な時間を増やすライフスタイルのこと。今ではかなり広く認知されるようになっています。
とはいえ、外から見ただけでは「資産が十分にあるから働いていない」のか、「仕事がなくて働いていない」のか、わかりづらいのが実情。佐竹さんのように、お金以外のところで壁にぶつかるケースは少なくありません。
特に子どもにとっては、父親が毎日家にいて、会社に行っていないという事実しか見えません。
しかし、総務省の「令和3年社会生活基本調査」によると、6歳未満の子どもがいる世帯では、家事・育児などに費やす時間は夫が1日平均1.9時間、妻が7.5時間。佐竹さんは妻に代わって家事や育児をしっかりと担っており、決して「働いていない=何もしていない」ということではありません。
一方で、仕事をしているからこそ得られる経験もあります。「子どもに働く姿を見せることに意味があるのでは」という苦悩も、当然でしょう。
だからこそ、FIREという選択をしたのであれば、なぜ働かなくても生活できるのか、そして今、何をしているのかを、子どもの年齢に応じて伝えていくことが必要です。
そして、それ以上に大切なのは、FIRE後の時間をどう使うかです。家事や育児、趣味でも、地域活動でも、何かに挑戦することでもいいでしょう。親が自分で選んだことに責任を持ち、日々を充実させている姿を見せる。それも子どもにとっては、十分に「親の背中」になり得ます。
「働いていないことを恥じる必要はないと思っています。でも、娘に『パパは毎日家にいるだけ』とは思われたくない。だから、これから自分が何をして生きていくのかは、もっとちゃんと考えたいと思うようになりました」
経済的な自由を手に入れたからこそ、次に問われるのは、「自由になった時間をどう生きるか」なのかもしれません。
【関連記事】
■月20万円もらえるはずが…45歳・サラリーマン「ねんきん定期便」に抱いた違和感。「年金ルール」知らずにそのまま20年…65歳で受け取ることになる年金額に唖然「何かの間違いでは?」
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
【注目のセミナー情報】
【実物資産】10月24日(土)
「日本刀投資」は他の実物資産と何が違う?
希少性・鑑定・保存状態…「価値」を見極め方を解説
【不動産オーナー向け】10月29日(木)
<会員限定セミナーの特別版を一般公開>
金利上昇局面の今こそ知っておきたい!
「不動産×金融資産」の最適バランスと投資税務
【資産形成】11月5日(木)
富裕層のための「資産防衛と運用」
無駄な保険の見直しと、手元資金を守る投資のコツ

