(※写真はイメージです/PIXTA)

朝から晩まで一生働き続ける……そんな人生に疑問を持つ人は少なくありません。そんな中、1億円の資産をつくりあげて41歳で会社を辞めた男性。誰もが夢に見る自由を手に入れたはずでした。しかし、念願叶った彼に、お金の問題ではない“思わぬ障壁”が待っていました。

「働いていない=何もしていない」ではない

FIREとは、資産運用などによって生活費をまかなえる状態をつくり、自由な時間を増やすライフスタイルのこと。今ではかなり広く認知されるようになっています。

 

とはいえ、外から見ただけでは「資産が十分にあるから働いていない」のか、「仕事がなくて働いていない」のか、わかりづらいのが実情。佐竹さんのように、お金以外のところで壁にぶつかるケースは少なくありません。

 

特に子どもにとっては、父親が毎日家にいて、会社に行っていないという事実しか見えません。

 

しかし、総務省の「令和3年社会生活基本調査」によると、6歳未満の子どもがいる世帯では、家事・育児などに費やす時間は夫が1日平均1.9時間、妻が7.5時間。佐竹さんは妻に代わって家事や育児をしっかりと担っており、決して「働いていない=何もしていない」ということではありません。

 

一方で、仕事をしているからこそ得られる経験もあります。「子どもに働く姿を見せることに意味があるのでは」という苦悩も、当然でしょう。

 

だからこそ、FIREという選択をしたのであれば、なぜ働かなくても生活できるのか、そして今、何をしているのかを、子どもの年齢に応じて伝えていくことが必要です。

 

そして、それ以上に大切なのは、FIRE後の時間をどう使うかです。家事や育児、趣味でも、地域活動でも、何かに挑戦することでもいいでしょう。親が自分で選んだことに責任を持ち、日々を充実させている姿を見せる。それも子どもにとっては、十分に「親の背中」になり得ます。

 

「働いていないことを恥じる必要はないと思っています。でも、娘に『パパは毎日家にいるだけ』とは思われたくない。だから、これから自分が何をして生きていくのかは、もっとちゃんと考えたいと思うようになりました」

 

経済的な自由を手に入れたからこそ、次に問われるのは、「自由になった時間をどう生きるか」なのかもしれません。

 

 

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