「頼むから、もう出て行ってくれ」…老後目前の64歳父が苦悩。〈貯蓄1,400万円〉〈年収450万円〉40歳長男が“実家暮らし”に固執する理由

「頼むから、もう出て行ってくれ」…老後目前の64歳父が苦悩。〈貯蓄1,400万円〉〈年収450万円〉40歳長男が“実家暮らし”に固執する理由
(※写真はイメージです/PIXTA)

「もう40歳なんだから、いい加減家を出たらどうだ」。そう言う父に、長男は「実家にいたほうが貯金できる。親にとっても安心だろ」と反論します。経済的には自立しているはずの長男が、なぜ実家を出ないのか。定年後の父が「もう子育てを終わらせたい」と願うようになった、親子それぞれの事情とは――。

実家暮らし自体は悪いことではない…そのうえで“確認すべきこと”

国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集(2023年改訂版)」を見ると、日本人の生涯未婚率は2020年時点で男性は28.25%、女性は17.81%。1970年と比較して男性は26.55ポイント、女性は14.48ポイント上昇し、年々増加傾向にあるといいます。

 

物価上昇や家賃の高騰、実質賃金の停滞などもあり「未婚だったら家を出ない方が合理的」と、あえて実家暮らしを選択する人は珍しくありません。親子で家事や生活費を分担し、双方が納得しているのであれば、それは一つの暮らし方でしょう。

 

問題になるのは、「子どもが実家にいること」そのものではありません。親は「そろそろ自分の生活に戻りたい」と思っているのに、子どもは「ここにいたほうがお互い安心だ」と考えている――。 こうした認識のズレを、そのままにしてしまうことです。

 

年齢だけを理由に「実家を出るべき」と決めつけるのではなく、生活費をどうするのか、家事を誰が担うのか、いつまで同居するのか。親子で一度、腹を割って話し合っておくことが大切です。

 

「私が65歳になる今がまさに“節目”ですよね。息子には、私たちがいなくなっても一人で暮らしていけるようになってほしい。だからこそ、息子に何を言われても『出ていくように』と伝えたいと思っています」

 

親にとって、子育ての終わりは、子どもが成人したときとは限りません。子どもが自分の生活を自分で背負えるようになったとき、親もようやく、自分自身の人生に目を向けられるのかもしれません。

 

 

 

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