「40歳までFIREしたい」34歳会社員、お盆の実家で“暴走”のワケ
「なんであんなこと言ったのか。恥ずかしくて、親に申し訳なくて……」
お盆休み、久しぶりに実家へ帰省した直哉さん(仮名・34歳)は、自分が口にしてしまった「あること」を痛烈に後悔していました。
都内で一人暮らしをする直哉さんは、年収540万円の会社員。金融資産は約2,000万円あります。目標は40歳までに1億2,000万円を築いてFIREすること。年間480万円程度(手取りで400万円弱)を資産から取り崩せる状態を目指し、生活費を切り詰め、給与が入ればできるだけ投資に回しています。
「俺、40歳までに会社を辞めたいんだ」
久々の実家帰省でそう話す直哉さんに、母親は心配そうに尋ねました。
「40歳で仕事を辞めて、そのあとはどうするの?」
「好きなことして暮らすよ。旅行したり、ゲームしたり。俺、結婚する気ないし、贅沢もしないからさ」
「何よそれ、まったく。これからどうやって生きていくつもりなの?」
父親も苦笑しながら、こう聞きました。
「40歳までに1億2,000万円って、お前。どうやってそんなに貯めるんだよ。普通のサラリーマンじゃ難しいぞ」
「投資を続ければいけると思う。今も、普通の人よりはお金あるからさ。それも投資のおかげなんだよ」
そう答える直哉さんに、父がこう返しました。
「でも、投資ってのは損することもあるんだろ? でもまぁ、俺たちももうすぐ70代だ。死んだあとは、この家も預金もお前が引き継ぐことになる。40歳は難しいかもしれないが、60歳より前には辞められるかもしれないぞ」
その瞬間、直哉さんの頭にひらめいたことがありました。なんていいアイディアだ――気持ちが高揚したといいます。
「……だったらさ。今のうちにくれない?」
それまでの雰囲気が一変したのは、この言葉からでした。
