この疲れもずっとは続かない…「嬉しい悲鳴の期間」の過ごし方
世間では「お盆に孫に囲まれて過ごす豊かな老後」が理想と語られがちですが、昭三さん夫婦のように戸惑いや疲れを感じているシニアも少なくありません。
無理のない関係を保つためには、まず自分たちの「生活と健康」を最優先にすることです。特に夏の帰省は、熱中症のリスクや光熱費の急増など、身体的にも経済的にも負担が大きくなりがちです。「ここまではできるけれど、これ以上は無理」とハッキリ線引きをすることは、お互いのためでもあります。
さらに滞在を短くする、外食代やレジャー費は折半にするなど、あらかじめルールを作っておくことで、お互いに気兼ねなく快適な時間を過ごせます。年金暮らしに体力低下、祖父母側にも事情があります。「せっかく来てくれたのだから」とすべてを負担する必要はありません。
一方で、今はこのように「孫疲れ」を感じていても、この状況がいつまでも続くわけではありません。幸子さんの一番上の孫は現在、小学校5年生。年齢を重ねると塾や習い事で忙しくなったり、友達同士の予定を優先したりするようになるものです。
中学生にもなれば、部活や受験勉強、そして思春期に入ることで「お盆に祖父母の家へ帰省する」機会自体が減ってしまうことも少なくありません。
そう考えると、孫が無邪気に懐いてくれるのは、期間限定のイベントとも言えます。それは、幸子さん夫婦も認識していました。
「帰り際に“またね”と言ってくれましたが……寂しくなるくらい来てくれなくなる日も、そう遠くないのかもしれませんね」
自分たちの暮らしやお金を守るための冷静な線引きをしつつも、あと少しだけ続く「嬉しい悲鳴の期間」を、無理のない範囲で過ごす――そんなバランスが必要なのかもしれません。
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