「今年のお墓参りは私たちで行くから」…75歳母の電話。〈お寺・お祭り・花火〉実家で夏の思い出をつくるはずが、お盆の帰省をやめた理由

「今年のお墓参りは私たちで行くから」…75歳母の電話。〈お寺・お祭り・花火〉実家で夏の思い出をつくるはずが、お盆の帰省をやめた理由
(※写真はイメージです/PIXTA)

毎年、お盆が近づくと帰省の切符を手配し、家族そろって実家へ向かう――。お墓参りをして先祖に手を合わせ、久しぶりに親や親戚と顔を合わせる。子どもたちにとっては、故郷の夏を感じる大切な時間でもありました。しかし、長年続けてきた“当たり前”の風景も、家族の年齢や生活環境の変化とともに少しずつ形を変えていきます。今年の夏、43歳女性が母から告げられた言葉と、その背景にあった、親子それぞれの本音とは?

「お墓参りはこっちで済ませるから」

「今年のお墓参りは、お父さんと二人で行ってくるから。無理して帰ってこなくていいよ」

 

文美さんは驚きました。まだ何も言っていないのに……と。すると、母はこう話し始めました。

 

「実は、みんなを迎えるのがけっこう大変になってきたの。私たちも、もう70過ぎたから。そりゃ色々手伝ってくれるけど、お客様には変わりないから気を使うこともあってね。それに文美たちの方も、こんなに暑い中来るのは大変なんじゃないかと思ってたのよ」

 

「そうだったんだ。実は私も迷ってたところだった。子どもは寂しがるだろうけど、今年は涼しくなったら私だけ帰ろうかな。お墓参りはいったん任せるね、ありがとう」

 

電話の向こうで、母は笑いながら言いました。

 

「そうしよう。家族みんなが集まる機会が少なくなるのは寂しいけど、変わっていくのも仕方がないのかもしれないね」

次ページ夏の帰省、お盆のお墓参りも変化していく

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録