「孫はみんな可愛い。でも、平等にはできなかった」…年金月25万円・69歳夫婦が次女一家だけに援助した〈350万円〉。実家帰省で勃発した“修羅場”

「孫はみんな可愛い。でも、平等にはできなかった」…年金月25万円・69歳夫婦が次女一家だけに援助した〈350万円〉。実家帰省で勃発した“修羅場”
(※写真はイメージです/PIXTA)

子どもが困っているなら助けたい――それは親としてごく自然な感情でしょう。しかし、その善意が思わぬ「不公平」を生み、家族関係に深い亀裂を残してしまうことがあります。経済状況の異なる2人の娘を持つ69歳夫婦は、次女一家への援助を続けた結果、長女から涙ながらに責められることに。親心と公平感、そのバランスはどう取るべきなのか。見ていきましょう。

明るみになった援助の実態…長女「昔から私には厳しかった」

伊東さん宅のリビングで、美香さんはこんな話を持ち出したときのことです。

 

「うちの長男がね、今度サピックス(進学塾)の冬期講習で一番上のクラスに入ったのよ。お受験にもそろそろ本腰入れないとだし、お金かかっちゃう」

 

「中学受験か、すごいわね。でも、あなたたちのところは大丈夫でしょう? 私たちは奈緒のところに援助するだけで手一杯だから、助かってるわ」

 

「――え? 援助ってなに?」

 

伊東さんの口から出た何気ない言葉をきっかけに、“次女の孫への金銭的援助”の事実が明るみにでたのです。

 

美香さん自身、自分たち姉妹の経済格差はわかっているはずです。しかし、同じ娘という立場で「孫に対する援助を受けていた妹と、まったくなかった自分」――それをきっかけに、お金はもとより“愛情の差”を感じてしまったようなのです。

 

「いいなあ、奈緒は。子どもを可愛がってもらって、お金までもらって。うちの子には、お年玉ぐらいだもんね。昔からそうだった。長女の私は厳しくされて、奈緒は可愛がられて。……だったら将来、私はお父さんとお母さんの介護をする義務はないよね」

 

涙声でした。美香さんは予定を切り上げて、夫と子どもたちを連れて早々に東京へ戻っていきました。

 

「350万円の援助を責められたというより、長女がずっと『不公平だった』と思っていたことが一番つらかったです。でも、姉妹で経済格差があり、孫の暮らしに差があるのも事実なんです。どうしたらよかったのか……」

 

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