(※写真はイメージです/PIXTA)

「子どもには自分と同じ苦労をさせたくない」――そう願い、我が子の教育に熱を入れるのは、親として自然な愛情かもしれません。しかし、親が用意したレールが、必ずしも子どもの幸せに直結するとは限らないのが現実です。それどころか、気づかぬうちに我が子を追い詰め、家庭を崩壊させてしまうことも……。「大企業就職」という最高の結果を出したはずの家族に、一体何が起きたのか? 見ていきましょう。

教育費の金額と、子どもの幸せは比例しない

文部科学省の「学校基本調査(令和7年度)」によれば、大学や専門学校などを含めた高等教育機関への進学率は85.4%に達しています。いまや、子どもが生まれたら大学進学を前提に学費の準備をしていくことが、多くの家庭で標準となりつつあります。

 

しかし、その負担は決して軽いものではありません。日本政策金融公庫のシミュレーターによれば、幼稚園から大学まですべて公立に通った場合は、822.5万円。一方で、すべて私立の場合は、2,307.5万円。最も一般的なコースといえる「高校までは公立で大学は私立」の場合にかかる費用は、文系で897.1万円。理系になると1040.4万円に跳ね上がります。

 

親が必死に働き、自らの生活を切り詰めて教育費を捻出するのは、「我が子の将来のため」という愛情からでしょう。しかし、どれだけ教育にお金と時間をかけたとしても、それがそのまま子どもの幸せに直結するとは限りません。

 

どんなに真剣に子どもの将来を考えていたとしても、それが理想の押し付けになってしまい、子ども自身の意志や価値観を無視したものになっていたとしたら――。

 

高額な学費を用意すること以上に、子どもを1人の独立した人間として尊重し、その本音に耳を傾ける対話の姿勢こそが、家族が崩壊しないために何よりも大切だったのかもしれません。

 

 

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