【6月「景気ウォッチャー調査」】
中東情勢の不透明感緩和に期待感、先行き判断DIは前月差5.0ポイント上昇…「ナフサ」の現状コメント数、前月比1/3に減少

景気の予告信号灯としての身近なデータ(2026年7月9日)

【6月「景気ウォッチャー調査」】 中東情勢の不透明感緩和に期待感、先行き判断DIは前月差5.0ポイント上昇…「ナフサ」の現状コメント数、前月比1/3に減少
(※画像はイメージです/PIXTA)

6月の「景気ウォッチャー調査」では、現状判断DI(季節調整値)が前月差0.4ポイント上昇、中東情勢を受けて3月、4月と急落後、現状判断DIは持ち直し2カ月連続で改善。エコノミストの宅森昭吉氏が景気動向を読み解きます。

沖縄の観光名所・職員「欧米からのインバウンドが増加している」

沖縄の現状判断DIは3月~6月で、地域別の他地域が景気判断の分岐点50割れの中でも景気判断の分岐点50超。6月の沖縄の先行き判断DIは2カ月連続50超。

 

地域別にみた6月の現状判断DIでは沖縄が51.5と5月の53.2から0.7ポイント低下したものの、25年4月以降15カ月連続で景気判断の分岐点50を上回りました。沖縄の現状判断DIは3月~6月で、地域別の他地域が景気判断の分岐点50割れの中でも、地域別で唯一の50超です。沖縄の観光名所・職員は「欧米からのインバウンドが増加している」とコメントしていました。

 

先行き判断DIは沖縄も4月に47.8になり、21年9月以降55カ月連続続いた50超が終了し全地域が50割れになりました。しかし、5月50.3、6月は52.2と地域別では唯一50台になっています。

 

出所:
[図表2]景気ウォッチャー調査:地域別景気の現状判断DI(方向性)季節調整値 出所:内閣府

近畿の百貨店・売場統括「外商を中心とした富裕層の消費、好調に推移」

分野・業種別の6月現状判断DIでは、百貨店が唯一50超。エアコンの新たな省エネ基準などが追い風だった家電量販店は天候要因で50割れに。

 

分野・業種別の現状判断DIでは家電量販店が5月69.2とそこまでは3カ月連続で50超でしたが、6月は42.7へと26.5ポイントも低下しました。北関東の家電量販店・店員の「前年比82%と前月から大きくダウンしている。原因はエアコン販売の落ち込みである。2027年の新たな省エネ基準の関係で、駆け込み需要はあるものの、梅雨らしい天候の日が多くなり、一段落してしまった感がある」というコメントがありました。

 

一方、百貨店が6月は50.5と5月の55.7から5.2ポイント低下したものの2カ月連続50超になりました。近畿の百貨店・売場統括の「外商を中心とした富裕層の消費は、好調に推移している。さらに、免税売上も中国への依存を脱し、欧米や東南アジアのシェアが拡大した結果、前年比で60%増と大幅に増えている。また、国内の現金客も、年明け以降は売上が2%増と前年を上回っている」というコメントがありました。

 

出所:
[図表3]内閣府:景気ウォッチャー調査:分野・業種別景気現状判断(方向性/原数値) 出所:内閣府
次ページ「ナフサや物価高の影響に関する声は少なくなった」
ベテランエコノミストが解説 データで読み解く「日本経済」のリアル【エンタメ・スポーツ・事件編】

ベテランエコノミストが解説 データで読み解く「日本経済」のリアル【エンタメ・スポーツ・事件編】

宅森 昭吉

幻冬舎ゴールドオンライン

「経済の話は難しい。専門知識がないから」と言われることがある。しかし、経済は「人々の普段の活動」の寄せ集めでできているものだ。人間が行う活動なので、機械的に動くものではなく、純粋な経済的要因以外からも様々な影響…

ベテランエコノミストが解説 データで読み解く「日本経済」のリアル【季節&気象・マインド・おもしろジンクス編】

ベテランエコノミストが解説 データで読み解く「日本経済」のリアル【季節&気象・マインド・おもしろジンクス編】

宅森 昭吉

幻冬舎ゴールドオンライン

「経済の話は難しい。専門知識がないから」と言われることがある。しかし、経済は「人々の普段の活動」の寄せ集めでできているものだ。人間が行う活動なので、機械的に動くものではなく、純粋な経済的要因以外からも様々な影響…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧