既読スルーからのLINEブロック…友情の「あっけない終焉」
翌日になって、ようやく1人の友人が「了解!」と送ってくれ、実際にその日のうちにスマホアプリを経由して送金されてきました。しかし、他の3人からは反応なし。
焦ったエリさんは、数日後、既読スルーを続ける友人たちに個別で「忙しいところゴメン、キャンセル料の件確認してほしいな」と送信。しかし、信じられない言葉が返ってきました。
「行ってもいないのに3万円以上払うのって、納得いかないんだけど……。直前までキャンセル無料の宿とか選べなかったの? キャンセル料かかるって聞いてたら、みんな判断も急いだと思う」
もう1人は「払うけど待って」と返ってきたものの対応なし。もう1人は、個別LINEに既読もつきません。ついにはLINE、インスタグラムまでも、ブロックされてしまったといいます。
「キャンセル料については、早く気づけたらよかったのかもしれません。ですが、私だけが悪いのでしょうか? 結局、約10万円自腹で払ったまま。お金だけじゃありません。私以外の子たちは、きっと連絡を取り合っているんだろうなと思うと……まだ涙が出ることがあります。人を信じられなくなりそうで、辛いです」
「お金も友情も失う」という悲劇…幹事を守るには
SNSでも「ドタキャンされた上にキャンセル料を払ってくれない」といった幹事の悲鳴は、定期的に見られます。
国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」によると、25歳~29歳の平均年収は約407万円(男性約438万円、女性約370万円)。手取りは条件によって変わりますが、賞与別でおおよそ月19万円~23万円といったところでしょう。
今回のケースでも、友人たちのお財布にそれほど余裕はなかったのかもしれません。ですが、だからキャンセル料を押し付けていいという理由にはなりません。
法律上は、予約を依頼(委任)した時点で、発生した実費(キャンセル料)を支払う義務はメンバー全員にあります。とはいえ、たった数万円のために弁護士を雇ったり、少額訴訟を起こしたりするのは、時間的にも精神的にもハードルが高いのが現実です。
こうした事態を防ぐために、最近は「旅行の計画段階で、送金アプリを使って、予算の半額~全額を事前に集金しておく」という防衛策をとる幹事も増えているといいます。前金制にすることで、ドタキャン抑止にもつながるからです。
お金という現実を前に、友情が簡単に崩れ去ってしまうことは実際にあります。エリさんにとって今回の事件は、大金だけでなく「一生モノだと思っていた友人たち」を一気に失う、あまりにも痛すぎる記憶となってしまいました。
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