(※写真はイメージです/PIXTA)

東京都のデータによれば、東京都区部に在留する中国人は2026年1月時点で約26万人に達しています。2015年の約15万人と比べると、10万人以上増えたことになります。このように日本に住む中国人が増えている背景には、中国経済の減速に加え、日本側にも「2つの要因」があると考えられます。牧野知弘氏の著書『「外国人不動産」問題』(祥伝社)より、不動産を買い進める中国人の特徴とともに、この2つの要因についてくわしくみていきましょう。

急増する在留中国人…日本へ脱出を試みる「潤日(ルンリィー)」

日本にやってくる富裕層の特徴は、日本について事前に多くの情報を持っているところにあります。

 

彼らは移住前でもよく日本にやってきて日本中を旅行し、日本の地理や文化、歴史をよく勉強しています。日本の自然の豊かさ、食のおいしさ、治安の良さなどについても理解が進んでいて、精神的な余裕を持って日本に住んでいる人が多いのです。

 

そうした意味で、これまで日本にやってきて暮らし始めた華僑や新華僑と呼ばれる人たちとは一線を画する人たちとも言えます。彼らは日本国内で高度な消費をし、日本人とも友好的に交わり、マンション生活においても住民とのトラブルが少ない人たちなのです。

 

10年で11万人超…急増する在留中国人

中国経済の減速や言論統制は、富裕層を中心に日本に脱出する「潤日」を加速させました。彼らが大量に日本にやってきた様は、東京都の統計から知ることができます。

 

東京都区部に在留する中国人数は2015年1月で14万7518人でした。この数は2020年にコロナ禍が発生し、2021年から2022年にかけて大きく数値を落としますが、2023年には対前年比で14.7%増加してコロナ前(2020年1月)の人数に戻ります。

 

さらに2024年には、同12.6%増の22万3675人に。最新のデータ(2026年1月)で26万2320人になっています。【図表】

 

出所:東京都
[図表]東京都区部の在留中国人数 出所:東京都

 

このなかに、潤日の人たちが大量に含まれていたことが想像されます。

 

次ページ潤日急増を後押しした「円安×コロナ禍」

※本連載は、牧野知弘氏の著書『「外国人不動産」問題』(祥伝社)より一部を抜粋・再編集したものです。

「外国人不動産」問題

「外国人不動産」問題

牧野 知弘

祥伝社

外国人投資家・資産家たちが、日本の不動産に殺到している。彼らは円安を背景に買いまくり、中古物件も高騰中だ。なかには、所有者の多くが中国人であるマンション(業界では「中華まん」と呼ぶ)や、外国人街の様相を呈してい…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧