5泊6日で優良物件を見学…中国人の「不動産ツアー」
外国人が日本の不動産を買うのがいくら自由だといっても、どこで情報を仕入れ、どのようにして物件にアクセスしているのでしょうか。
中国人などは、日本の現地不動産業者から物件情報を仕入れていると言われます。在留中国人が経営する不動産業者は、都内にも多数あります。私の知り合いの中国人はすでに日本に帰化していますが、会社を設立して宅地建物取引業者となり、主に中国人投資家のための物件探しのお手伝いをしています。
また、中国の旅行会社と連携して日本の不動産投資ツアーを実施しています。あるツアー内容は都内での優良不動産見学、マーケット解説、購入相談受付などを行なったあと、箱根の温泉を楽しんでもらうもので、日程は5泊6日程度のものが多いようです。
見学する物件は投資家の好みに応じて、投資用、居住用どちらにも対応し、マンション、戸建て、新築、中古などさまざまな要求に応じてチーム分けされます。
日本の不動産業者も、こうしたツアーをしかけています。あるアパート・区分所有マンション業者は中国の旅行会社と提携、中国人投資家に対して自社物件や仲介物件を案内し、現地での購入手続きを一手に引き受けています。そのために中国人従業員を多数採用し、営業体制を構築しています。
大手デベロッパーや系列の販売業者などは、新築マンションや中古マンションの仲介をするのに海外オフィスを構えていますので、集客は容易です。しかし中小の不動産業者になると、上海や香港、シンガポールなどに出向く、ましてや営業所を構える余裕はありません。
またその都度、出張して説明会を開催するほどの営業力を持ち合わせてもいません。おのずと現地業者と連携する旅行会社にツアーを仕立ててもらい、日本に連れてきてもらうのです。
