“タダ同然”でランクルやベンツに乗り換え…経営者があえて「4年落ちの高級車」を狙うワケ【税理士が解説】

“タダ同然”でランクルやベンツに乗り換え…経営者があえて「4年落ちの高級車」を狙うワケ【税理士が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

一生懸命稼いだ利益が税金で持っていかれるのを防ぐため、「会社で高級車を買って節税したい」と考える経営者は少なくありません。しかし、「今期は儲かったから決算前に新車を買おう」というやり方では、法人税に対してほとんど節税効果がありません。車種と購入のタイミングを正しく選べば、実質的な負担をかなり抑えながら高級車に乗り続けることが可能です。本記事では、税理士法人グランサーズ共同代表の黒瀧泰介氏が、タダ同然で毎年高級車を乗り換える具体的な仕組みと、失敗しないための注意点を解説します。

値下がりしにくい「リセールバリューの高い車」を選ぶ

4年落ちの中古車を買って税金を300万円減らせても、まだ手出しの700万円は残っています。この分を節税するために重要なのが、「リセールバリュー(売却時の価値)」です。「車は乗れば乗るほど値下がりする」という常識を覆す車を選ぶことで、節税効果を高めることができます。

 

実際に5年経過時のリセールバリューランキングをみると、驚きの数字が並んでいます。

 

【リセールバリューランキングトップ5+人気車種】

1位:トヨタ ランドクルーザー70(104.21%)

2位:ランドローバー ディフェンダー(89.20%)

3位:トヨタ ランドクルーザー250(82.71%)

同率3位:トヨタ ランドクルーザー(82.71%)

5位:トヨタ カローラクロス(81.95%)

6位:トヨタ アルファード(81.05%)

9位:トヨタ ヴェルファイア(80.78%)

13位:AMG G(78.48%)(ベンツGクラス)

出典:ユーカーパック
※()内の数字は5年経過時の残価率

 

1位の「ランドクルーザー70」にいたっては入手困難なこともあり、残価率100%超と買ったときより高く売れるという結果になっています。ランキングには国産車が多いものの、輸入車であっても2位のディフェンダーや13位のベンツGクラスのように特殊な車であれば値段が落ちにくいです。

 

こうした車を4年落ちで買い、価値が高いうちに売却すれば、実質的な費用負担を限りなくゼロ、つまり“タダ同然”のレベルに近づけることができます。

 

これは資金繰りが厳しくなったときの「簿外資産(万が一の保険)」としても機能します。

売却益の税金を相殺する「乗り換えスキーム」

では実際に、ランキング2位の「ディフェンダー」を会社の経費で購入した場合、どのようにお金と税金が動くのかシミュレーションしてみましょう。

 

1. 1,000万円で購入し、法人税を約300万円節税

会社の経費で1,000万円の4年落ちディフェンダーを購入したとしましょう。その年の決算で1,000万円全額を減価償却費として落とし、法人税を約300万円安くすることに成功しました(実質負担700万円)。

 

2. 1年後「900万円」で売却すると、税金がかかりプラマイゼロに

1年後、リセールバリューが高く900万円で売れたとします。しかし初年度に1,000万円を全額経費にしているため、帳簿上の車の価値(簿価)は「1円」です。簿価1円のものを900万円で売るため、900万円がまるまる利益となり、そこに30%(約270万円)の法人税がかかってしまいます。これでは結局プラスマイナスゼロです。

 

3. 売却と同じタイミングで「乗り換え」をすることで、売却益が“なかったこと”に

この税金(約270万円)を回避するためには、利益が出るタイミングで別の大きな経費をぶつける必要があります。 そこで、車を売却したと同時に、また別の「4年落ちの中古車(1,000万円)」に買い替えます。これにより、売却で得た900万円の利益を、次に購入した車の減価償却費(1,000万円の経費)で完全に相殺することができます。

 

【手元のキャッシュの流れ】

・売却で入ってくるお金:900万円

・購入で出ていくお金:1,000万円

差額=-100万円

 

つまり、差額の「100万円」を会社が負担するだけで、また次の1年間も1,000万円の高級車に乗れる計算になります。実質100万円のレンタル料で、毎年ベンツやポルシェなどを乗り回せるという、車好きにはたまらない強力なスキームです。

 

 

次ページ【税理士が解説】高級車節税スキームの「3つの注意点」

※本記事は、YouTube『社長の資産防衛チャンネル【税理士&経営者】』より動画を一部抜粋・再編集したものです。

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