「卑しいことを言うな」…父の目に浮かんだ失望の色。資産1億円でFIREを目指す33歳会社員、実家の団らんが凍りついた“禁断のひと言”

「卑しいことを言うな」…父の目に浮かんだ失望の色。資産1億円でFIREを目指す33歳会社員、実家の団らんが凍りついた“禁断のひと言”
(※写真はイメージです/PIXTA)

投資熱が高まるなか、FIRE(経済的自立・早期退職)を目指して資産形成に励む人もいるでしょう。新NISAの追い風もあり、「少しでも早く、より多くの資金を投じた人が有利になる」という考え方は、投資家の間ではごく一般的なものになりつつあります。しかし、合理性を追い求めるあまり、思わぬものを失ってしまうこともあるようで……。

「40歳までに1億円貯めてFIREしたい」

「早くお金を貯めてFIREしたい」

 

東京都内で一人暮らしをする内藤啓太さん(仮名・33歳)は、年収540万円の会社員。毎月の給料から生活費を切り詰め、残りはほぼすべて投資に回しています。

 

目標は40歳までのFIRE。総資産1億円を築き、会社員生活から卒業すること。現在の金融資産は約2,000万円超。同世代と比べればかなりの資産ですが、彼は満足していません。投資系YouTubeやSNSで情報を集め、「少しでも早く元手を増やしたい」と考える日々を送っていました。

 

毎年、年末年始は帰省して両親と過ごす啓太さん。テレビを観ながら、話題が啓太さんの結婚に移ったときのことです。

 

「母さん、俺は結婚する気ないんだよ。諦めて」

 

「あなたの自由だけど……でも、これから出会いがあるかもしれないものね」

 

啓太さんが結婚適齢期を迎えてから、何度も繰り返されてきた会話です。

 

「俺たちも、いつまで元気かわからないんだぞ。自分の家族がいたほうが安心なんだがな」

 

そう続ける父に、啓太さんは何気なく、実家や預貯金はいずれ自分が相続することになるのか尋ねました。「そうなるな、子どもはお前だけだから」という返答に、啓太さんは思わずこう口走りました。

 

「それなら、先にいくらかもらえない?」
「どれだけ資産があるのかによるけど、500万……1,000万円とか?」

 

それを聞いた途端、父の顔色が変わりました。

 

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