「今年中に出て行ってくれ」…〈年収350万円〉給料激減に耐えて働く63歳父。実家を出ない〈年収640万円〉39歳息子に告げた「お別れの言葉」

「今年中に出て行ってくれ」…〈年収350万円〉給料激減に耐えて働く63歳父。実家を出ない〈年収640万円〉39歳息子に告げた「お別れの言葉」
(※写真はイメージです/PIXTA)

長引く物価高や実質賃金の低下を背景に、生活防衛として「実家暮らし」を選択する人が増えています。経済的な事情でやむを得ず……というケースが多い一方で、「お金があるのに実家を出ない」人もいます。定年を迎え年収が激減するなか、老後に向けて必死に働く63歳の父親と、資産3,000万円を持ちながら「FIRE(早期リタイア)」のために実家に寄生し続ける39歳の長男。限界を迎えた父親が、ついに突きつけた「お別れの言葉」とは――。事例とともに見ていきましょう。

実家暮らしのリアルと、親子間の温度差

国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集(2023年改訂版)」によると、日本人の生涯未婚率は2020年時点で男性は28.25%、女性は17.81%。1970年と比べると、男性は26.55ポイント、女性は14.48ポイント上昇し、年々増加傾向にあります。

 

昨今の急激な物価上昇や家賃の高騰、実質賃金の停滞などを背景に、「未婚だったら家を出ない方が合理的」と、あえて実家暮らしを選択する人は珍しくありません。

 

実家に住み続ける動機は人それぞれであり、生活防衛の一策として親子の合意の上で同居するケースは合理的と言えるでしょう。しかし、忘れてはならないのは、実家暮らしが成立するのは「親と子の双方が納得している場合」に限る、というシンプルな原則です。

 

親側は年を重ねて収入は下がり、年金暮らしに備えなければなりません。一方で、子ども側に十分な経済力があるにもかかわらず、高すぎる貯蓄目標のために実家を利用し続けている。ようやく表面化しただけで、すでに限界を迎えていたのです。

父親からの「お別れの言葉」

「猶予はやる。今年中に家を探して出て行きなさい。毎月いくらか家に金を入れているから自立していると思っているなら、それは大きな勘違いだぞ。生活のすべてを親に依存しておきながら、何が自立だ。もう一度言うぞ。“出て行け”」

 

長男は「そんなことをされたら1億円貯まらなくなる」「仕事が忙しくて物件を探す暇がない」と声を荒らげて猛反発。日頃から息子に甘い母親もオロオロするばかりでしたが、今回ばかりは泰敏さんの決意は揺らぎません。

 

「親のすねをかじり、実家を犠牲にしてまで早期リタイア生活を手に入れようとするなんて、到底理解できません。あれだけ貯金があるなら、こちらも罪悪感なく追い出せます。私たちの老後の世話なんて心配しなくていいから、まずは一人の大人として、自分の力で生きていくことだけを考えてほしいですね。

 

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