3.「新築プレミアム」のリスク
毎月の赤字に耐えられなくなったBさんは、やがて「もう売ってしまいたい」と考えるはずです。しかし、売却時にも危険が潜んでいます。
たしかに近年マンション価格が高騰していますが、新築物件には開発・販売業者の利益や莫大な広告費といった「新築プレミアム」が上乗せされています。一度「中古」になった瞬間このプレミアムは剥がれ落ち、利回りを基準としたシビアな中古市場価格に落ち着きます。
そのため、売却してもローンを返しきれない「オーバーローン」に陥る危険性も高いです。
さらに、不動産は株のように売りたいときに即座に換金できる資産ではありません。買い手が見つかるまでの数ヵ月間は売却できず、その間も赤字が積み上がっていくという“流動性の低さ”という問題も抱えています。
「不労収入」の光と影…判断を誤った瞬間、不動産は牙をむく
不動産は、安定した家賃収入という魅力がある一方で、客観性を欠いた判断を行った者には容赦なく牙をむきます。
投資物件である以上、「いつかは自分が住むかもしれない」といった私情を挟まず、集中投資やレバレッジの恐怖を理解しておくことが大前提です。そして、業者任せにせず、自らの工夫と努力で収益を生み出す姿勢が求められます。
こういった覚悟を持てるかどうかが、不動産投資の成功者となれるかどうかの分かれ目となります。
桐山 昌也
株式会社ライトオブライフ
代表/1級ファイナンシャル・プランニング技能士
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