2種類の意思決定…「判断」と「決断」の違い
皆さんが今着ている洋服や身につけているもの、または持ち歩いているもの、それはどんな理由で選んだのでしょうか? 「急に何を聞くのか?」と思われたかもしれませんが、実は「判断と決断」というテーマにとても関係がある問いなんです。
正確に行う「判断」は、間違いや失敗の確率を低く抑えることができる
意思決定には「判断」と「決断」の2種類があるとわたしは考えています。「判断」とは、原則として誰が考えても同じ答え、選択になるような意思決定です。
AとBという1000万円の投資案件が2つあるとします。人的資源の投入など、その他の条件はほぼ全く同じですが、Aは毎年100万円の利益が見込め、Bは毎年50万円の利益が見込める場合、誰が意思決定をしてもAを選択しますよね。これが「判断」です。
会社、特に本部と呼ばれるところでの仕事のほとんどは、意思決定を「判断」の領域に近づけるためのものと言っても過言ではありません。「判断」は、正確に行えば、間違いや失敗の確率を極めて低く抑えることができます。
出店を検討する際の売上予測も、売上計画と実績の差異分析もすべて、次に実行する会社としての意思決定を間違えないようにするため、成功確率を高めるため、すなわち意思決定を「判断」にするために行われているのです。
結果が読めない「決断」は、リーダーにしかできない
一方、「決断」はこれとは異なります。どちらも正解かもしれないし、不正解かもしれない。けれども、どちらか一方を選択しなければならないとき、あるいは、不確かな情報しか得られない中での意思決定も「決断」です。
先ほどの投資案件の例で言えば、投資額と予想リターンが同じ案件が2つあり、そこから1つしか選べない、あるいは、短期的には利益を生まない(赤字になるかもしれない)が長期的には大きなリターンが見込める案件にゴーサインを出すかどうか、といった意思決定です。
2種類の意思決定のうち、リーダーにしかできないのが「決断」です。

