もっと早く相談して来いよ…吉野家HD会長が部下の「やらかし隠蔽」をきっかけに、チームに徹底させた〈たった一つのこと〉

もっと早く相談して来いよ…吉野家HD会長が部下の「やらかし隠蔽」をきっかけに、チームに徹底させた〈たった一つのこと〉
(※写真はイメージです/PIXTA)

仕事をしているうえで、トラブルはつきものです。責任が重くなればなるほど、一度のミスが大問題へと発展し、最悪の場合、企業の経営まで揺るがしかねません。本来であれば、こうしたトラブルの深刻化を防ぐのが「報告」ですが、実際には言いづらい場面も多いもの。本記事では、吉野家ホールディングス会長の河村泰貴氏の著書『自分以外のすべてがわが師 高卒バイトが2000億円企業の社長になれたわけ』(日経BP)より、部下が起こしたトラブルへの対処法について解説します。

「やらかし報告」は、先延ばしにすればするほど大ごとになる

皆さんには、「やらかし経験」はありますか? 全く言い逃れや言い訳のできない、何をどう説明しても明らかな自分の過失、失敗のことです。誰しも一度や二度、いやもっとかな。身に覚えのあることですよね。わたしにだってたくさんあります。

 

誰でも、失敗や自分に都合の悪いことは報告しづらいものです。ましてや業務上のことであれば、評価が下がるのではないかとか、ある意味、保身のような心理が働いてしまう。大事なのは、やらかしてしまったその後なんですね。

 

やらかした直後は、それほど大した問題ではないと判断し、自力で対処しようと試みるも、実はそう簡単に解決できることではなく、時間が経過したことでもはや自分の手に負えなくなるほど、大きな問題になってしまう。こうなってからでは遅いのです。自分の失敗は失敗として素直に認め、恥を忍んで、迅速に、正直に、報告することが何より大切です。

 

部下の「トラブル隠蔽」をきっかけに、チームに徹底させた「合言葉」

わたしにも思い当たる経験があります。「もっと早く相談して来いよ」というやつです。

 

記憶に残っているのは、賃貸借契約の解約絡みのトラブル。それまで何の報告も受けていなかったので順調に進んでいるとばかり思っていたら、実は家主様と解約条件でもめにもめていて(それもこちらの応対に失礼があったことが発端)、わたしが相談された時点では、もはや取り得るオプションが限られてしまっていました。

 

せめて問題発生の初期段階で報告してくれていれば、ここまで問題が大きくならなかったのに、という案件です。

 

でも、今振り返ると、抜き差しならない事態になるまで、彼がわたしに報告してこなかった(できなかった)のは、「報告しづらい関係」を放置していたわたしに責任があったのです。それ以来、わたしは自分のチームで「バッドニュース・ファースト」という言葉を意識的に使うようにしました。

 

 

次ページわざとは許さないが、過失や未熟は叱責しない。最も重い罪は…

※本連載は、河村泰貴氏の著書『自分以外のすべてがわが師 高卒バイトが2000億円企業の社長になれたわけ』(日経BP)より一部を抜粋・再編集したものです。

自分以外のすべてがわが師 高卒バイトが2000億円企業の社長になれたわけ

自分以外のすべてがわが師 高卒バイトが2000億円企業の社長になれたわけ

河村 泰貴

日経BP

「頑張れば夢はかなうなんて嘘だ」。10代半ばで味わった挫折から、将来への希望を失い、大学を二度中退した「どうしようもない若者」だった著者。しかし、24歳で𠮷野家に正社員として入社してから急速に頭角を現し、38歳でうど…

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