「非正規社員」という言葉におぼえる“強烈な違和感”
新聞報道などで、「非正規社員」という言葉がよく使われるのですが、常々、この言葉にはものすごく違和感があります。「非正規」ってなんだよ!
正規か非正規かという分け方は、絶対におかしいと思う。吉野家では、F社員(フィールド社員)、エリア社員、G社員(グローバル社員)以外の従業員の方を「キャスト」と呼んでいますが、わたしが働き始めた頃は「パート」と呼んでいました。わたしは、この「パート」という呼び名がなんか好きでした。
当時はそこまで意識していませんでしたが、今思えば、吉野家においては、社員とアルバイトは、「フルタイム」か「パートタイム」かの違いだけで、さらに言えば、拘束時間だけの話ではなく、責任範囲が「フル(=店舗全体)」か「パート(=部分的、時間帯)」かの違いを表現している用語のように感じたからだと思います。
その後しばらくして、「パート」から「キャスト」へ呼称が変わりましたが(キャストという呼称も好きです)、今でも、わたし自身の気持ちのうえでは、社員とキャストさんの違いを考えるときは、この「パート」という考え方がしっくりきます。
吉野家ではパート出身の社員や幹部が多いワケ
ご家庭の事情など、何らかの理由でフルタイム勤務ができない、あるいは異動ができないというだけで、キャストさんも社員も違いはありません。吉野家においては、キャストさんも教育投資の対象です。
定型的な仕事だけを求めているわけではありません。一つのことができるようになればさらにその次というように新しい仕事を教え、任せます。ランクアップ制度もあります。また、事情や環境が変わって、フルタイムでも働ける状況になった方には、さらなるキャリアアップのチャンスも開かれています。このことは、当社においてキャスト出身の社員や幹部が多いことからも明らかです。

