(※写真はイメージです/PIXTA)

緊迫が続く中東情勢により、世界経済は大きな影響を受けています。株や為替の動向も予断を許さない状況です。そのようななか、経済評論家の塚崎公義氏はリスク回避のために日本株を手放しました。本記事で、塚崎氏が描いたリスクシナリオを見ていきましょう。

リスクシナリオ② 泥沼の戦争が持続する可能性

以下は、大きなリスクのシナリオです。過去に米国はベトナムを攻めて何年も戦いましたが、勝てませんでした。ソ連はアフガニスタンを攻めて何年も戦いましたが、勝てませんでした。ロシアはウクライナを攻めていますが、何年も経つのに勝てていません。超大国が小国に勝てるとは限らないのです。

 

今回、仮に米国・イスラエルとイランが全面戦争に突入し、それが何年も続くとしたら、ホルムズ海峡が何年も封鎖されたままになるかもしれません。上記に挙げた国々と異なり、イランは大産油国であり、しかもホルムズ海峡を封鎖し得る国なので、その場合の影響は計りしれないものとなるかもしれません。

 

単に価格が高騰するだけではなく、数量面の不足が起きるかもしれません。上記のような部品不足は深刻化するでしょう。さらに、世界中で農地に用いる肥料やトラクターを動かす燃料などが不足すれば、世界の食糧生産にも大きな影響が出るかもしれません。そうなれば、世界的に激しいインフレとなり、世界中で金融が引き締められ、株価が大幅に下落する可能性もあるでしょう。

 

筆者は、上記のようなリスクを考えて「保険」として日本株を売ることに決めたのです。なぜ米国株は売らないのか、といえば、「事態が改善して株価が戻る可能性も大きいので、ある程度の株は持っておきたい」と考えたからです。どの株を売り、どの株を持っているかと言えば、エネルギーと食糧の大生産国である米国株のほうを持っておきたい、というのが筆者の判断です。

 

世界的なインフレで金融引き締めが行われる、というリスクは日米とも同じ程度かもしれませんが、大きなリスクのシナリオで食糧等々が不足する、というリスクは米国のほうが小さそうですから。

 

本稿は以上ですが、投資判断等は自己責任でお願いします。なお、本稿はわかりやすさを重視しているため、細部が厳密でない場合があります。ご了承いただければ幸いです。

 

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塚崎 公義

経済評論家

 

 

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