資産1億円達成で夢のリタイア「会社員なんて、うんざりでした」
「もう通勤も会議もうんざり」
会社員ならば誰もが一度はそう思ったことがあるでしょう。都内のIT企業で働いていたBさん(仮名・45歳)も、その一人でした。
年収は約900万円。妻と中学生の娘と暮らす普通の会社員でしたが、内心ではずっと会社を辞めたいと考えていました。
「会社ではそこそこ評価してもらっていましたが、ストレスが凄くて。若い時から『これが一生続くのか』と憂鬱でした。20代から株投資を全力でやっていたのも、お金さえ貯まればさっさと辞めたいと思っていたからです」
自ら「お小遣い1日500円」と決めて積極的に節約。そんな努力が実を結び、とうとう資産は約1億円に到達しました。もう十分だろうと判断し、Bさんは退職を決意します。
妻は困惑したといいます。お金はさておき「辞めて何をするの?」と。外で働くことにやりがいを感じている妻には、Bさんの気持ちはよく理解できなかったのでしょう。
Bさんは「家のことは自分がやるから」と説得。家庭を支える主夫としての生活をスタートさせました。
崩れていく日常
会社員を辞めた解放感はひとしおでした。朝起きなくていい。嫌な人と会わなくていい。好きな時間に好きなことができる……。
しかし、次第に夜更かしが増え、昼近くまで寝る生活に。起きたあとはスマホで株価をチェックしながら、気づけば酒に手が伸びてしまいます。昼飲みが習慣になり、夕方にはそのままうたた寝。 「今日はちゃんと夕飯を作ろう」と思っても、面倒になってデリバリーで済ませる日が続きました。
外に出る機会も減り、身なりも気にしなくなる。ヒゲは伸びっぱなし、同じ服を何日も着る生活。それでも、「まあいいか。誰にも会わないし」――もはや生活は完全に崩れていました。
