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AI時代の経営に必要な力
AIは魔法の杖ではありません。業務改善や効率化、情報整理など、これまでのITが解決してきた課題と本質的には同じ領域もカバーしています。AIはクリエイティブな発想をサポートできる点が異なりますが、これも基礎がなければ期待した成果は出ません。
個人なら、AIが出す答えが自分の思考とかけ離れていても「参考にする」で済みます。しかし、組織全体でこうしたズレが起きると、社内は混乱の極みです。判断基準がばらばらになり、意思決定のスピードも落ち、結果的に企業としての力を失うことになります。
AI時代の経営にまず必要なのは、慌てて新しいツールを導入することではなく、組織として個人としてその基礎をしっかりと築くことです。
●情報を正しく収集し、共有し、活用する力
●判断基準を組織でそろえる力
●権限と責任を明確にする仕組み
●個々が最低限持つべきスキルセット
これらがしっかりしていれば、AIは強力な経営参謀になり、DXは確実に進みます。
逆にこれらが明確になっていなければ、AI導入やDXは混乱を増幅させるだけです。
経営に関わる情報共有がどの範囲でどのように行われ、どういう基準で評価され、それを誰がどういう権限で経営方針に落とし込んでいくのか──情報を活かした経営の基盤がきっかりとつくられていなければなりません。
基礎ができていない土地に、どれだけ立派なビルを建てても長持ちしません。AIを導入する前に経営者がまず取り組むべきは、自社の地盤を確かめ、基礎をしっかり築くことです。
近藤 昇
株式会社ブレインワークス 代表取締役
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